11月9日に第2回「簡単経営講座」≪人事労務≫を開催しました。
今回の人事労務は、第1回の内容にあった財務・会計とともに医療機関の経営者の方から
よく相談を受ける内容で、その内容も多岐に渡りますので「これだけは知っていてほしい」
内容を用意しました。
前半ではまず、先生方には日ごろ馴染みのない人事労務の用語について、労働基準法など
の関係法令の解説とともに整理をしました。さらに、近年の労働基準監督署の指摘から、
労働行政の方向性を認識したうえで、実際の病院や診療所の運営をどうしていくかについ
て解説を行いました。人事労務は、職員の採用から退職に至るすべてが対象になります。
今回は特に知っていただきたいこととして、採用での注意事項、健康診断の種類と使用者
の義務、休日・休暇・有給休暇の取り扱い、労働時間の原則、当直の考え方と手当、休職
と復職の手続き、安全配慮義務とは何をすればよいか、産休の取扱い、労災の認定と手続
き、退職と解雇の違い等説明をしていきました。参加の先生方も使用者、管理職、職員、
学生の立場から、積極的な質問があり、ディスカッションを通じて理解を深められたよう
でした。
後半では、経営の立場に立つときに知っておいていただきたい、従業員とパートタイマー
の違い、医師国保と健康保険の比較、賞与・昇級の決め方、退職金の考え方、職員の定着
を促進する職場作りについて説明をしました。
病院や診療所は、多様な職種の職員、研修生、ボランティアなどで組織され運営がされて
いる複雑な集団です。また、勤務体制も様々であり過酷です。従って、管理レベルとして
は高いレベルを要求されることとなりますが、管理の軸足となる経営理念、組織の運営方
針を示した就業規則が現実的でかつ職員と共有できていれば、決して難しいことではあり
ません。
今回の講座では、人事労務上のOBゾーンがどこにあるのかを理解していただき、「やっ
てはいけないこと」「やらなければならないこと」、「やった方が良いこと」「やらない
方が良いこと」が整理できたのではないかと思っています。それを踏まえて、就業規則に
は労務管理上のリスクに対する備えがあるか、職員をねぎらう内容が記載されているかな
ど再確認していただくことを願っています。就業規則の制定や変更は手続きに手間がかか
りますが、ことが起こってからでは手遅れとなることも多く、定期的な見直しをお勧めし
ます。
次回12月7日(日)はこの講座の最終回となります。次回のテーマは『マーケティング&
コニュニケーション』。第1回から3回までで説明不足だった点の補足も含め、充実した
内容を用意します。また、講座終了後には簡単か懇親会も予定しています。
この回だけの受講も可能です。また多くの皆さんが受講されることを願っています。 |