Platanus PPM Physician Practice Management 医療機関の皆様へ。メールで簡単ご予約・ご相談。経営にお悩みのことがあれば無料でご相談にお乗りいたします。
returns to a Home. 新規開業支援 営業支援 病院コンサルティング アウトソーシング 事例研究 人材募集
Profile
株式会社メディヴァ
取締役 コンサルティング事業部長
小松大介
神奈川県出身。 東京大学教養学部大学院修了。 広域システム専攻。 人工知能やカオスの分野を手がける。 マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントを経て、(株)メディヴァを創業。 マッキンゼー時代には、データベース・マーケティングとビジネス・プロセス・リデザインを専門としていた。 「医療の情報化」をテーマに、医療変革を目指す。 現在、新規開業支援、病院コンサルティング部門のリーダーをつとめる。
RSSとは?
医療業界でも徐々に普及してきました。便利なRSSの使い方、分かりやすく説明します。
RSS
医療機関経営の日記 コンサルタントとして日々直面する病院・クリニック経営の課題に迫ります
« 第11回 オープニングスタッフ | メイン | 第13回 人事・労務管理のつきない悩み » 2007年04月18日
第12回:院長という仕事の難しさ


 多くの医療機関に関わり、色々な立場の方にお会いしていますが、院長という仕事ほど難しくて悩みの多い仕事は無いなあと感じることが多いです。普通の企業でいう社長は、組織の長であり、かつ自分の時間の使い方や能力を発揮する場をある程度コントロールすることが可能です。例えば、管理畑の社長であれば経営データを押さえて勘所を探り目標設定をすることを主たる業務とし、職人肌の社長であれば逆に管理のできるスタッフを雇って自分は日々の業務改善や新商品のアイデアだしなどに時間を割くことができます。

 ところが、院長という仕事は、医師の少なさや経営の厳しさなどもあって、多くの場合、次のような役割を全てこなしていることが多いです。

 ・一医師としての診察や手術
 ・病院の最終意志決定者(投資、採用、戦略など)
 ・医師という職業人の調整役
 ・看護師、コメディカルという職業人の管理
 ・経営企画室としての分析や対外交渉
 ・トラブル処理

 つまり、週に何回かの外来や回診(入院患者診察)、手術をしつつ、毎週のように行われる各種会議(経営会議、リスクマネジメント委員会、感染症委員会等)に出て、実際に現場を動かすためにそれぞれが個人事業主的な医師間の根回しや調整をし、更に看護師やコメディカルからの要望や苦情に対応し、問題がおこると真っ先に謝る。忙しくて優秀な院長の仕事はこんな感じかなと思っています。
 正直、仕事をほとんど選べないのだと思います。中には職業人として現場に多くの時間を割く院長がいますが、その場合、組織がうまく動いていないことが多いです。逆に、あまり見かけませんが管理中心にしている院長だと、現場をリアルタイムで動かすことができず、経営と現場が離れてしまっているように思います。バランスをとりながら上手く経営されている院長ほど、あらゆること(医師としての技術、多くの職業プロを調整する人格、経営の判断・意思決定を行う戦略力)に精通しており、そのような方に出会えると、その多忙ぶりと見識の深さに本当に恐れいってしまいます。

 今、病院の経営は難しい時代に入ってきたと思います。こんな時代だからこそ、本当の意味での院長が求められているのだと思います。でも、院長になる、なろうとした医師が学ぶための機会や材料は大変限られてしまっているように思います。これだけ難しい職業をこなせる人は、一体どれだけいるのでしょうか。普通の社長のように、社長とサポートのスタッフが役割分担ができるといいのですが、現在の病院経営ではまだまだ確立された組織のあり方を見かけることができません。そのあたりがまだまだ病院経営の難しさだなと思っています。
 


Produced by Mediva
Powered by Platanus Network
Copyright (C) Mediva Inc. All Rights Reserved.