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Profile
株式会社メディヴァ
取締役 コンサルティング事業部長
小松大介
神奈川県出身。 東京大学教養学部大学院修了。 広域システム専攻。 人工知能やカオスの分野を手がける。 マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントを経て、(株)メディヴァを創業。 マッキンゼー時代には、データベース・マーケティングとビジネス・プロセス・リデザインを専門としていた。 「医療の情報化」をテーマに、医療変革を目指す。 現在、新規開業支援、病院コンサルティング部門のリーダーをつとめる。
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医療機関経営の日記 コンサルタントとして日々直面する病院・クリニック経営の課題に迫ります
« 第2回 コンサルタントとして | メイン | 第4回 クリニックが置かれている環境の変化 #2 » 2006年02月20日
第3回 クリニックが置かれている環境の変化#1

 最近、クリニックがおかれている環境がどんどん変化しているように感じます。私どもがお手伝いしているだけでも、去年と今年でも違いはありますし、一昨年と今年ではもっと大きく変化しているなあと思っています。大きなテーマでは、次のようなポイントでしょうか。

1.患者さんの知識や態度
2.医療機器の進歩と発展
3.医師の数と開業意向
4.マーケティングのあり方

1.患者さんの知識や態度
 例えば新聞です。一般紙でもスポーツ紙でも、医療テーマは年々大きな紙面を占めるようになっており、病気や症状ごとの連載、良い病院の見分け方というノウハウ集、患者さんからの投稿など、毎日読み続けるだけでかなりの知識が身につくようになっています。TVでも、虚実ないまぜとはいえ、健康特集番組は各局の売りになってきています。インターネットの発展も大きく貢献しています。先生方も診察室で、患者さんから印刷してきた病名の説明書きを見せられたことや、あらかじめ自分の病名を予想してくることなど、1度や2度ではないはずです。中には極端な理解をしている方もいて、「先生の今の答えは、yesとnoのどちらですか?」とか「今日の検査、自分には必要ないと思います。お金を払う気はありません」という方もたまにはいらして、対応に窮することもあるのではないでしょうか。おそらく、今は過渡期なのだと思います。医療提供者と患者さんとの間に大きな情報・意識ギャップがあった長い期間を経て、お互いの役割と立ち位置を見極めて、世の中的にバランスの良い、医療提供者と患者さんの関係というものが醸成されてくる過程ではないでしょうか。そうすると、この過渡期には常識がないので、非常識もなく、理解不能な対応や発言をする患者さんが出てきてしまうことはいたしかたないのかもしれません。時間の問題だとは思いますが、しばらくは医療提供者には受難なのかなと思っています。

2.医療機器の進歩と発展
 医療提供をしている先生や看護師の方には実感がわきにくいと思いますが、明らかに、医療に対して世の中が注目する時代になっており、医療機器や薬剤の発展に対しても”投資”という名で、お金と人が流れ込んで着ています。結果、かつてなかった以上に、新しい技術や新しい素材を使用した機器や薬剤が発明されてきているように感じています。
 最近、私が見かけたものでも、”カプセル型の内視鏡”、”小腸まで届く内視鏡”、”3.0TのMRI”、”陽子線・重粒子線によるがんの放射線治療器”、”細胞培養による皮膚移植”、”顕微受精による不妊治療”、”遺伝子診断、遺伝子レベルの治療”などです。既に普及しつつあるものから、これから発展しそうなものまでいろいろですが、業界コンサルタントとしてウオッチしていても、追いつかないほどのペースで新しいものが生まれてきています。おそらく医療機関の役割やスタッフの専門性も、こうした技術が多様化していく中で、どんどん専門分化が加速するのだろうなと思っています。それに患者さんがついていくのも大変なので、医療ナビゲーターとしての「かかりつけ医」の役割というものも重要性を帯びてくるのかもしれません。

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