| 赤ちゃんやこどもの鼻水、鼻づまり (3月現在) | 最近めっきり春めいてきて、桜の花もちらほら見かけるようになりました。この季節は特に“春一番”のような風が強く吹いたり、またスギやヒノキの花粉も飛散量がピークを迎える頃で、そのために、鼻水や鼻づまりが起こりやすい時期でもあります。今回は、こどもの鼻のトラブルについて、お話しします。 特に乳児の場合、鼻の穴が小さく、かつ鼻の粘膜が敏感なので、ちょっとした気温の変化などの刺激で鼻水が出たりします。それが乾燥した部屋の空気によって粘っこくなり、鼻詰まりの原因になったりします。この鼻詰まり、実はいろんなトラブルの元になるのです。 1)鼻詰まりと咽喉頭炎 鼻詰まりで口呼吸になると、冷たく乾いた空気が直接口からのど、気管へと流入するため、気道粘膜が乾燥し、炎症を起こしやすくなり、風邪などを引きやすくなります。 2)鼻詰まりと眼脂 涙は、鼻涙管という目と鼻を結ぶ管を通って、目から鼻に排泄されます。(泣いたとき、鼻水も出るのは、実はここから排泄された涙なのです)鼻の穴の入り口からすぐのところにあるこの鼻涙管の開口部分が粘稠な鼻水で塞がれると、涙が流れなくなり、逆流するため逆行性感染により、結膜炎が起こります。すると眼脂がたまるようになります。 3)鼻詰まりと中耳炎 鼓膜の内側である中耳や鼓室の圧の調節をしている耳管(耳と鼻をつなぐ管)は、鼻の奥に開口しています。この開口部分に鼻水が充満すると、耳管を閉塞するだけでなく、耳管経由で感染を起こし、中耳炎を生じることがあります。 さらに鼻詰まりは、哺乳力低下、不機嫌、不眠などを招き、特に鼻のかめない3歳以下のお子さんにとっては、ストレスの多いものです。 では、この鼻詰まりが起こったとき、どのように対処したらいいのでしょう。 ご家庭で出来る対処方法としては、
また、加湿器などで部屋の乾燥を防ぐことも重要です。お風呂の湯気も、鼻の粘膜を湿らせてくれるし、お風呂で暖まると、鼻の粘膜の腫れも引くことが多いので、このときに鼻汁を吸い出すとやりやすいと思います。 それでもダメな場合は、病院で吸引していただくことも出来ます。長引く鼻詰まりは前述のような病気や、食欲不振、不機嫌、不眠の原因になりますので、早めに対処してあげましょう。 (文責:医師 遠矢純一郎) |