プラタナスネットワーク  
   
 
プラタナスは、医療の祖ヒポクラテスの木です。 ヒポクラテスはこの木の下で、弟子達に「患者のことを第一に考えろ」と教えたといわれます。 ネットワーク・クリニックは、あなたと、ご家族の健康を総合的、継続的に守る「ファミリードクター」の診療所で、 カルテの完全開示を初め、サービス業としての新しい医療を目指しています。
 
 

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2008年04月22日

なんで言うことが聞けないの?

  息子(小学生)とのやりとりです。
   母 : 何で言うことが聞けないの?
   息子: お母さんは、聞いてるの?
   母 : 聞いてるつもりだけど、、、、、

 ▼カウンセラーのコメント:
  子どもが聞いてるの?というのは、お母さんが聞いていないということを、
 言うために言っているんですね。聞いてるの?というのは、聞いていないと
 いうことの裏返しなんですね。
  お母さんの「聞いてるつもりだけど」というのは、お母さんが、自分のこ
 とを言いたいんですね。聞いているつもりだけど、、、と自分のことを言っ
 ているときには、相手には通じないのです。
  「あなたにとっては、聞いてもらってないと思っているのね」って、向き
 合ってみるのはどうでしょう。そうすると、子どもは、聞いてもらっている
 と思えるんですね。

 ▼私が感じたこと:
  この話と同じようなことが、私にもありました。
  以前、夫から言われたことで、私と話をしていて「聞いてもらっている感
 覚がしない」と、言われたことがありました。ちゃんと話を聞いていると思
 っていた私としては、かなり衝撃的でしたが、そうだったんだ~と反省しま
 した。
  相手の話を受けとめる前に、自分の言いたいことを言ってしまうクセは、
 なかなか解消しないものですが、そういう自分も受けとめ、日々、訓練だと
 思う毎日です。
                       (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 16:25

2008年03月24日

講演・公開カウンセリングのご案内

  今回は、講演・公開カウンセリングのご案内を致します。
 
  来る平成20年4月20日(日)、岐阜県大垣市ソフトピアジャパン・ソ
 ピアホールにて、「21世紀を担う子どもたちのために~講演・公開カウン
 セリング~」(岐阜県大会)を開催する運びとなりました。今年で第3回目
 を迎えることとなります。

  平成3年より、保育・教育部門、福祉・医療部門、企業のメンタルヘルス
 研修など、各分野におきまして、関わる側としての資質の向上を目指し、県
 下各地におきまして自主カウンセリング勉強会を開催してまいりました。

  第3回目の大会は、地域社会が「21世紀を担う子どもたちのために」と
 いうテーマを共有し、「子どもをどうするか」の前に、「子どもたちに関わ
 る側(家庭では親として、地域おいては、保育士、教師、民生委員児童委員、
 PTA役員、青少年相談員、カウンセラー、医療関係者、福祉関係者等)と
 してどうあるか」、関わる側としての資質を高めていくことによって、次世
 代を担う子どもたちのために、家族関係、人間関係のあり方を提案できる地
 域社会を目指して開催致します。
 
  詳細は、こちらをご覧下さい。
  http://mca-counseling.sakura.ne.jp/

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 22:10

2008年02月21日

子どもの思いが聞けないとき

  最近、転居して環境が変わったせいか、子ども二人が変わったような気が
 します。上の子(年長)は少し暴力的になり、下の子(年少)は感情表現を
 するときに、手足をバタバタさせ困ることがあります。
  上の子が、下の子を叩いたりするので仲裁に入ると『うるさい、ばかやろ
 う』と言ったり、今度は、私に向かって暴力を振るってきます。どうしたら
 よいでしょうか?

 ▼カウンセラーのコメント:
  『どうしてそういうことをするの?』と止めに入ると、上の子は、お母さ
 んは下の子に味方している、と思ってしまう。『どうしてこんなことをされ
 たと思う?』と、まず、下の子に聞いてみる。上の子の前でそうすることに
 よって、上の子は自分の気持ちもわかってくれているという思いになる。
  どちらの子にも向き合い、思いを聞いていくと、一方だけを責める形にな
 らない。

 ▼私が感じたこと:
  『どうしてそういうことをするの?』と上の子に聞いたときと、『どうし
 てこんなことをされたと思う?』と下の子に聞いたときとでは、お母さんの
 立ち位置が違う。どちら側にも片寄ることなく、話を聞くことができると、
 どちらも寂しく感じることもないということがわかる。
                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 16:35

2008年01月23日

テレビみていても大丈夫?

  テスト前だからということで中3になる息子と『テレビを見ずに勉強する』
 と約束をしたのですが、勉強せずにテレビを見ています。
  そこで、思わず『約束でしょ!』と叱ると、『うるさい!』と反発してき
 ました。どうすれば良いのでしょうか?

  ▼カウンセラーのコメント:
  お母さんの心に『約束したのに何で!』と責める気持ちがある時には、息
 子さんが反発したとしても当然です。『テレビを見ていても大丈夫?』と聞
 いてみる。すると、子供は自分の行動を自分で決められるようになり、自分
 の行動に責任が持てるようになってきます。

  ▼感じたこと:
  『約束した』ということを、子供さんも知っているのだと思いました。
 だから、お母さんに責められると、痛いところに触れられ、それが反発に
 なったのではないでしょうか。逆に『大丈夫?』と聞かれると、自分で約束
 したことと向き合うこととなり、自分で決められるのだということがわかり
 ました。
                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 11:10

2007年12月21日

やめて!って言っても、やめてくれない

  娘から『嫌なことをされて、やめてって言ってもやめてくれない。そうい
 う時は、お母さんどうしたらいいの?』と聞かれた。そう言われても、どう
 答えて良いかわからない。子どもが納得するには、どうしたらいいか?

  ▼カウンセラーのコメント:
  話を聞いて困っているのはお母さん。やめてくれなくて困っているのは、
 子ども。その子どもの気持ちを理解できるかどうか。お母さんは、どう言っ
 たら良いかを考えているが、子どもは、言い方を教えて欲しい訳ではなく、
 自分が困っているという気持ちを聞いて欲しいと思っている。
  自分が大変なんだという気持ちを、『あっそう、そんな風にされて嫌だっ
 たんだ。』とキャッチして、わかってもらえたら、『嫌だ!』という気持ち
 が取れ、明日からその子とまた遊べる。取れなかったら、その子と遊ぶのが
 嫌になる。
  子どもの気持ちをお母さんが聞いてくれたら、子どもは困らなくなる。そ
 して、それが、子どもの成長になるのです。

  ▼私の感じたこと:
  『あっそう、そうだったんだ。わかった。』と気持ちを聞いてくれる人が
 いるだけで、すっきりする。本当にそうだと思います。聞いてくれる人が、
 親だったり、夫だったり、同僚・友人だったりしますが、自分の話を聞いて
 くれる存在は、本当にありがたいと感じています。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 14:28

2007年11月20日

お母さん「こう言ったでしょう!!」

  『お母さん「こう言ったでしょう!!」』

  子どもは、大人の言うことを聴いていないようで聴いている。
  お母さん「こう言ったでしょ!!」と、きつく言ってくるときがあるので、
 子どもにひどい言葉を言わない方がいいと思っているが・・・。

  ▼カウンセラーのコメント:
  子どもに言ったことは元に戻せないので、言ってしまったときは、「あ~、
 お母さん、そう言っちゃったんだね。ごめんね。」と素直に認められる心の
 位置にあると、子どもは何の反発もしないで済むようになる。
  お母さんが言った責めを、子どもは同じように責めてくる。子どもから責
 められたと思うと自分を守ろうとして逆に子どもを怒ってしまうようになる。
  自分を素直に認められるお母さんになっていきたいですね。

  ▼私が感じたこと:
  相手から責められたと思う(感じる)と、自分を守ろうとして逆に相手を
 怒ってしまうことは、日常の中でよくあることではないでしょうか?
  そのときに、自分がそう言ってしまったことを素直に認められると、親子
 関係に限らず、兄弟、夫婦、職場等でのコミュニケーションが、よりスムー
 ズになっていくのだろうと思いました。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 14:44

2007年10月19日

『困っているNちゃん、困ってしまうお母さん』

  毎日、お風呂でNちゃんが『友達が嫌なことをしてやめてくれないときに
 は、どうしたらいいの?』と聞いてくる。私としては、どんな返答をしたら
 いいのかわからない。

  ▼カウンセラーのコメント:
  『Nちゃんが困っているんだ』ということを、お母さんがわかってあげれ
 ばいいいのです。子どもから、どうしたらいいいの?という質問に、お母さ
 んは何とかしてあげたい思いから、『ああしたら?こうしたら?』と方法を
 答えてあげたくなってしまうが、言葉にとらわれず、今、子どもが困ってい
 るという気持ちを、お母さんが受けとめる。お母さんにわかってもらったこ
 とで、納得でき、Nちゃんの心がお母さんに向かうので嫌なことをする友達
 のことが気にならなくなってくる。Nちゃんの感情がコントロールでき、友
 達と遊べるようになる。

  ▼Nちゃんのお母さんの感想:
  気持ちを受けとめることは、『ああそういうことなんだ』と心にストーン
 と入って、目から鱗が落ちた気分です。受けとめの秘密がここにあるのです
 ね。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 16:12

2007年09月20日

『ボール送って!』  お母さんの話

  ドッヂボールをしたとき、ボールが自分にまわってこないと、悔しくて泣
 き出してしまう。『悔しいのなら、自分の思い(ボールをちょうだい)を言
 ってみたら!』と言ったのですが・・・。どのように向き合ったらよかった
 のでしょうか?

  ▼カウンセラーのコメント:
  ボールがまわってこないことで『悔しいの?』と聞いてみる。気持ちを受
 け止める。自分の気持ちをわかってもらえたとなると、『ボールちょうだい
 と言ってみたら?』の言葉にも勇気が持てるようになっている。まず、子ど
 もの思いを聴いて聞けるお母さんになりたいですね。

  ▼私が感じたこと:
  カウンセラーの言うように、子どもからみると、自分の思いを聞いてもら
 って初めて、相手の(親の)言っていることも聞けるようになるのだと思う。
 こうやって言われてみると簡単なことのように感じるけれど、実際の場面で
 は、相手の話を聞く前に、自分の思いが先に出てしまう。そこのところが、
 難しいと感じている。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 11:45

2007年08月19日

『先生はMのこと、嫌いなの?』保育園の先生の話

  保育園で、Mちゃんという女の子が、他の子たちに『ねえ、あれしてよ!
 これしてよ!』というふうに、命令口調で言っていた。言われた子たちは、
 『うん』と言って、そのまま命令を聞いているようだった。
  その様子を見ていて、言われている子の中には、傷つく子もいるのではな
 いかと思った。でも、そういう言い方をするのは、親がそう言っているのか
 と思って、Mちゃんに『お母さんは、いつもそう言うの?』と聞いてみると、
 『お母さんは、Mのこと怒る』ということだった。

  それで、『ねぇ、Mちゃん。もっとやさしく言ってよ』と言うと、『先生
 は、Mのこと、嫌いなの?』と言われて、そう言われたことにとまどってし
 まった。その時は、『好きだよ』というふうに言ったけれど、それでよかっ
 たのか・・・・。Mちゃんも納得したような感じではなかった。どうだった
 らよかったのでしょう。

 ▼カウンセラーのコメント
  私だったらこう話します。Mちゃんが『先生は、Mのこと、嫌いなの?』
 と言ってきたら、その言葉にまず向き合って、『先生が、そう思っている
 と思う?』と聞いてみます。
  Mちゃんが『先生は、Mのこと、嫌いなの?』と言っていることは、先生
 に責められた、というふうに感じているところから、そう言っている。
  『先生が、そう思ってると思う?』と聞いてみる。すると、Mちゃんは、
 『ううん。(そうじゃない、という意味)』と答えるでしょう。そしたら、
 『ありがとう』ということで、心の中から、その傷は取れていくでしょう。

 ▼私が感じたこと
  『私のこと嫌いなの?』と聞かれると、嫌いと思っていなくても、ドキッ
 とします。言われた言葉に反応して、まず先に自分の方を見るからなのだと
 思います。
  カウンセラーの言うように、言っている相手(Mちゃん)に向き合って、
 『そう思ってると思う?』というやりとりができると、Mちゃんにとっても、
 先生にとっても心が納得するのだと思いました。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 19:02

2007年07月17日

『折り紙・ねずみを折るとき』保育士さんの話

  ねずみを折り紙で折る場面。2枚の折り紙で1匹のねずみを折るものだっ
 たので、子どもたちに『何匹作る?』と聞くと、『1匹はかわいそうやで、
 2匹にする』ということになった。

  折り紙は子どもたちの好きな色を7色ほど出してあり、『4枚いるね』と、
 子どもたちは取りに行った。
  私は、自分のイメージで、同じ色の折り紙を2枚ずつ2組持ってくるだろ
 うと思っていた。
  一人の子が『先生、あの子ね、4枚とも違う色を持ってきとるよ』と言っ
 てきた。私は自分の話(2枚で1匹を作る)が伝わっていなかったのかな?
 と思い、
  『4枚とも違う色だけどいいの?』と聞くと、
  『うん。ぼくは顔と服を作るんやで違う色にするの。』と話してきた。
 私は、私のイメージで2枚同じ色と思っていたが、子どもたちそれぞれにイ
 メージがあることに気付いた。

 ▼カウンセラーのコメント:
  4色取った子に『どうして4色にしたの?』と聞くことができると、
 『洋服きせるんや』『わ~、すごいね』と保育士に認められて、
 心の中に生き続けるものとなる。
  保育士は、子どもが4色使うことを見て、自分の概念の中には、2色しか
 ない自分に気付かされる。
  保育士にとっては、子どもによって4色という発想があるんだと教えられ
 る。子どもにとっては、それを良しとして認めてくれる保育士がいることで、
 自分の心の中で、これが良かった!という喜びと人を見る目の土台になって
 くる。

 ▼感じたこと:
  自分の概念と違う行動を取る子どもに対して、普通であれば、『何で!ど
 うして!』という、責める思いが出てきても不思議ではない。
  しかし、この保育士さんのように『どうしてそうするの?』と子どもの気
 持ちを聞けると、子どもの中に、自由な発想や思いを持っても良いという土
 台が作らるのだと思った。このような、ちょっとした関わりが、子どもの将
 来に大きく影響するものだと感じた。
                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 18:06

2007年06月15日

『カウンセラー1Dayセミナー』のご案内

  今月は、7月8日(日)池袋で開催する『カウンセラー1Dayセミナー』のご
 案内を致します。

  近年、幼児虐待、ネグレクトなど、本来、子どもたちの心が健やかに育っ
 ていくはずの家庭環境の崩壊は、社会問題としても取り沙汰されるようにな
 り、子どもたちとその家庭、保護者に関わりを持つ、関わる側の資質が問わ
 れてくるようになってきました。
  このたび開催される「カウンセラー1Dayセミナー」は、現在社会問題とな
 っている、青少年による犯罪等の問題の原因に対する解決の理解に至るまで
 のもので、内容的には、参加される方々の家庭環境を基本としたセミナーと
 なっております。
  今、家庭の親、保育士、教職員、地域の民生委員、児童委員等、社会的位
 置ある方々にとりましても、子どもたちに関わる側の資質に必要とされるも
 のとして、共に、21世紀に希望ある地域社会のあり方を考えていける場と
 なることを確信しております。

  皆様の希望ある参加を心からお待ちしております。

  ※詳細については以下を御覧下さい。
  http://www.plata-net.com/yoga/download/info_1.pdf
  http://www.plata-net.com/yoga/download/info_2.pdf

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 10:37

2007年05月17日

カウンセリング勉強会(第37回)


  『ぼく、カルタ10枚とったよ!』

  私には、3人の子どもがいます。(小学生・年中児・未満児)
  年中の子は、字が読めませんでした。上のお姉ちゃんは年中の時には、字
 の読み書きができていたので、ついつい比べて、早く読めるようになって欲
 しくて何度も言いましたが、全然やりませんでした。

  ところが、今年に入り、急に字に興味を持ち始めました。それは、クリス
 マス会で頂いたカルタでした。今、クラスでカルタ取りをしているとのこと
 で、迎えに行くと、『今日は、○○君が20枚取って、ぼくは10枚取ったよ!』
 と喜んで話してくれます。今では、自分からカードを見て頑張っています。

  以前の私なら、やっとやる気になったんだ、と思うだけの自分でした。で
 も、勉強会に参加するようになり、親の思いを押し付けていたこと、お姉ち
 ゃんと比較していたことに気付くことができ、この子自身の成長過程を認め
 ることが大切だと、私自身が『違いの見方』として捉えられるようになりま
 した。

 ▼カウンセラーのコメント;
  子どもの今、起こっている事だけを見たのでは『あーしたら、こーしたら
 ・・・』と親の思いが出てきますが、子どもの成長過程として、その部分を
 見られる時、子どもと向き合える。向き合うことができると、できる・でき
 ないという結果に、良い・悪い(○×)といった判断とはならない。できた
 時は『できて良かったね』、できない時は『できるといいね』と、どちらで
 もキャッチすることができる。
  『良かったね』は、自分の思う通りにいったから『良かったね』という言
 葉になっていないか、ということです。

 ▼私が感じたこと:
  兄弟に対する見方に限らず、誰かと比較しているときは、相手に対し別の
 感情(言いたいもの)が先行し、向き合えない。そして相手の話を聞いてい
 るようで聞けていない・・・という状況になっている。これは、相手のせい
 ではなく、関わっているこちら側の問題に思う。
  このお母さんの、自分の思いを押し付けていたことや、お姉ちゃんと比較
 していたということに気付けるところが、素晴らしいと思った。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 20:14

2007年04月16日

カウンセリング勉強会(第36回)

  保育園の先生の話 『どうしてそうしているの?』

  私が話をする時、子どもたちは座っているが、その中で誰か一人が寝転ん
 でいると、私は心の中で、なぜこの子は皆と同じように座っていられないの
 かと思う。子どもは子どもなりの思いがあって寝転んでいるのだろうけれど、
 私は『座っていて当たり前』と思って子どもに接していた。

  『どうしてそうしているの?』という一言が言えず、集団生活のマナーと
 して『何でできないのだろう』と思っていて、そういう気持ちを反省した。
 子どものことより自分のことしか考えていない、ということがわかった。
  子どもの立場から物事を考え、『どうしてそうしているの?』という言葉
 がけの関わり方ができるように子どもたちと接していきたい。

 ▼カウンセラーのコメント:
  先生が『教えてあげる』という心の位置にある人は、ちゃんとしている子
 は○、寝転んでいる子は☓をつけてしまう。子どもの言い分を聞く前に、も
 う責めてしまっている。
  こちら側から見たとき(自分中心)の『どうして~なの?』と、向こう側
 から全体を見たとき(相手中心)の『どうして~なの?』は全然違う。相手
 側から見る“目”が大切。

 ▼この話を聞いて感じたこと:
  『どうして~なの?』という言葉は同じでも、自分側から見て問いかけて
 いるのか?相手側から見て問いかけているのか?で、相手に伝わるものが全
 然違う。自分側から見たときは、自分の言いたいもの(自分の価値観からの
 見方、責める思い)の割合が大きいように感じる。
  自分の思いを伝える前に、相手の思い(子どもなりの思い)を聞いてみる、
 ということが大切だと思った。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 15:57

2007年02月15日

カウンセリング勉強会(第35回)

  『お休みの我が家』

  こんなことは、ありませんか?
   子:お母さん、ここに置いた僕のボールしらない?
   母:そんなことより、本は片付けたの?
   子:ボールで遊んでから、片付けるよ。Aちゃんと遊ぶ約束しているか
     ら・・・
   母:そんなこと言って、また、忘れてしまうでしょ!
   子:ちゃんと片付けるから。ボールどこ?
   母:ダメ!片付けてから行きなさい!
   子:もう、ボールいい!Aちゃんと遊んでくる!!
  ここで一言、『ボールはあそこに置いてあるよ』と、子どもの話を聴ける
  お母さんの心の位置で、『本はいつ片付けるの?』と責めないで聞ける・
  ・・わかっているつもりでも子どもの話を聞けていない自分がいる。

 ▼私が感じたこと:
  このやりとりから、お母さんはお子さんの『いつも片付けられない』状況
 に不満を感じているのだろうと感じた。なので、今回の状況も『また!』と
 お子さんを責めたくなる思いがあるのでしょう。
  片付けられないお子さんが、片付けられるようになるには、お母さんはど
 んな風にお子さんに向き合えるのか?
  お子さんの話を聴けるお母さんの心の位置ということで、お子さんの話を
 受けとめ、そして『いつ片付けるの?』とお子さんに聞いてみるということ
 ではないかと思った。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 21:24

2007年01月19日

カウンセリング勉強会(第34回)

  『そんなにスピード出すと転ぶよ』
  (母親教室に参加しているお母さんから)

  私と子どもについて話をします。
  子どもも年長になると、補助輪無しの自転車に乗りたくて、主人や私と練
 習して、やっと乗れるようになったある日、友達の家に行った子どもを迎え
 に行き、帰り道、すごいスピードを出したので、『そんなにスピード出すと
 転ぶよ』と、言う間もなく転んで、子どもは宙を舞い、2メートルほど、飛
 んだように見えました。

  『首の骨は?』『頭は?』と、心配しましたが、鼻のケガで済みました。
 でも、心配だったので、主人の車で病院へ検査に行きました。
  その車の中で、泣いている子どもに向かって、『この前も言ったでしょ!
 ひとつ間違えば死んじゃうよ・・・・』と、全く平常心を失っていました。
  それを聞いていた主人が、『痛がっている子に責めの言葉を言ってどうす
 るんだ!』『いつも体育クラブで頑張っているからこの位で済んでよかった
 ね』と言ってやったらどうなんだ』と指摘されました。
 『ああ、そうだった。今の私は、子どもの気持ちを受け止めていない』と、
 主人のおかげで気が付きました。
  親の話し方ひとつで、子どもの萎んでいた心が膨れます。ちょっとした心
 遣いが、子どもを変えます。どんな場面でもそれができるお母さんになりた
 いと思います。

 ▼カウンセラーのコメント:
  子どもの思いをキャッチできるご主人がいてくれて良かったですね。

 ▼この話を聞いて感じたこと:
  このお母さんも、素晴らしいと思いました。
  ご主人から指摘されたとき、そのまま夫婦喧嘩になってしまうこともある
 のではないでしょうか?でも、このお母さんは、ちゃんとご主人の話を聴け
 ているので、『ああ、そうだった』と、気が付くことができるんだな・・と
 思いました。
  そういう日々のやりとりの中で、ちゃんと聴く耳を持つことで、お母さん
 の言う、『どんな場面でも、相手の思いを受け止めれるお母さん』に近づい
 ていくのだと思いました。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 13:15

2006年12月15日

カウンセリング勉強会(第33回)

  『歯磨きしたの!? トイレへ行ったの!?』
  (母親教室に参加しているお母さんから)

  毎回、母親教室に参加するたびに、『今日からは、子どもの話をちゃんと
 聴こう』と、思うのですが、毎日の生活の中で兄弟喧嘩の中立に立てなかっ
 たり、私の思いを押し付けたりすることがしばしばあります。
  先日も、子どもたちが寝る時間になった時、4歳の妹が、私の口調をまね
 て『歯磨きしたの?トイレ行ったの?』と言いました。本人は単に面白がっ
 て私の真似をしたのでしょうが、それを聴いて私はハッとしました。『こん
 な言い方ではいけないんじゃないか』と思ったのです。そして、子どもたち
 に『歯が痛くならないように、寝る前に歯磨きしましょうね』『夜中に起き
 なくてもいいように、今、トイレに行っておかない?』と言い直しました。
 すると、『ハ~イ!』という元気な声が返ってきました。毎日、しぶしぶ行
 っていた歯磨きは、私がしぶしぶさせていただんだと気付きました。
  これからも、子育てのことで迷ったり、悩んだりすることがたくさんある
 と思いますが、この母親教室を通じて皆さんと一緒に子どもとの対話につい
 て学んでいきたいと考えています。

 ▼カウンセラーのコメント:
  子どもの話を聴く耳を持ち始めています。だから、言い直すことができた
 のです。子どものことを、キャッチすることができている。子どものことを
 思う気持ちと、責める気持ちと分けることができている証です。これから、
 すばらしい家庭に変わっていくことでしょう。

 ▼私が感じたこと:
  相手の話をちゃんと聴くということは、本当に難しいと実感している毎日
 です。私が小さい頃、母の口調を真似て言ったりすると、逆に怒られたよう
 に記憶しています。お母さんの『今日からは、子どもの話をちゃんと聴こう』
 という思いが、お子さんの言っていることを聴いて、気付くことに繋がった
 のだと思いました。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 21:20

2006年11月15日

カウンセリング勉強会(第32回)

  『いっしょに、み・せ・て』

  保育士さんの話です。
  保育室で、絵本の取り合いをしているA君とB君(二人は兄弟)。追いかけ
 て、絵本を取ろうとしたB君に、
  保育者『一緒に見せて、って頼んだの?』と聞いてみると、
  B君『いっしょに、み・せ・て!』
  A君『はい、いいですよ』
 となり、仲良く絵本を見ることになった。

 ▼カウンセラーのコメント:
  絵本の取り合いで『お兄ちゃんなんだから、見せてあげればいいのに!』
 と思ってしまうと、『はい、どうぞ』とは、ならなかったでしょう。絵本を
 見せてと言われて、『いやだ!』と言う子に、『何で見せてやらないの!』
 と言いたくなってしまう。
  兄弟であっても、上の子と下の子を見る目に差のある見方にあるときには、
 “見せてあげればいいのに”という思いがでてきたとしても当然のこと。
 『一緒に見せてって頼んだの?』と子どもに聞ける、そうゆう目のあり方に
 重要なことが含まれている。保育士が子どもに聞ける心の位置にあることで、
 子ども自身が『一緒にみ・せ・て』『はい、いいですよ』と自然に言える世
 界が、子どもが大きくなってからの人間関係で、役立つものになっていく。

 ▼私が感じたこと:
  絵本の取り合いをしている光景を目にすると、『どうして取り合いなんて
 してるの!』という、取り合いをしていることが×だったり、『何でみせて
 やれないの!』と、どちらかの子どもを責める思いが湧いてきたりするのが、
 私だったりする。
  『一緒に見せてって頼んだの?』と聞かれると、子どもは、『あ!聞いて
 なかった』という風に、自分で気付くことができて、相手にも素直に『一緒
 にみ・せ・て』って言えるのだと思った。
                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 13:06

2006年10月16日

カウンセリング勉強会(第31回)

  『お母さんに言っちゃお~!』

  6歳離れた姉弟。ケンカすると弟が必ず『お母さんに言っちゃお~!』と
 言いに来る。今までは小さいからと弟の言うことを聞いてきたが、最近は姉
 の方にも立つようにしているが・・・・・。どうしたらいいのでしょうか?

  ▼カウンセラーのコメント:
  弟が『お母さんに言っちゃお~!』と言ったときに、お母さんは言ってく
 る弟の方に、まず向き合って『何を言ってくれるの?』と聞いてみる。そう
 聞かれると、子どもは悪いことは言えない。お姉ちゃんに向かっていくので
 はなく言ってきた弟の方に、まず向き合って聞いてみることで、弟の心の中
 の姉を思うものと責めるものとが分別される。
  『お姉ちゃんが~!』と弟が言ってきた時に、『すごいね、お姉ちゃんの
 事も考えられるんだね』と、お母さんがそのことを悪いこととして受け取っ
 ていない心の位置にあるときには、弟はちゃんとわかるようになる。(姉を
 責めるものとならない)

  ▼私が感じたこと:
  弟側に立っていたお母さんが、お姉ちゃん側にも立とうとされたが、どち
 らか一方の側に立つ(味方になる)ということは、お母さんにとっても、お
 姉ちゃん、弟にとっても、心で納得できていないということがわかる。
  『お姉ちゃんが~!』と言ってきた弟に、きちっと向き合うことで、お母
 さんがお姉ちゃんと弟の真ん中に立つことになり、結果、誰の心にも不満が
 残らなくなっていく。
  真ん中に立つ人の関わりで、姉弟が仲良くなっていく・・・・。お母さん
 の存在が、ありがたいです。
                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 16:21

2006年09月14日

カウンセリング勉強会(第30回)

  『でもね、お父さんの真似しなくていいのよ』

  子どもが食事の時に左手を添えて食べない。食事のたびに『左手を添えて
 食べようね』と言うが、なかなか治らない。
  『どうして左手を添えてたべないの?』と聞くと、『だって、お父さんも
 そうしてる!』と言われ言葉につまってしまった。お父さんに『気をつけて
 ね』と言うと、『そうだな』と言って気をつけているが長続きしない。
  お父さんじゃなくて『おじいちゃん(おばあちゃん)だってやってる!』
 と言われた時に、何と答えたらよいのか?

 ▼カウンセラーのコメント:
  子どもはよく見ている。お母さんはお父さんがそうしているのを知ってい
 るので言えない。お父さんもクセなのでぬけない。
  『お父さんもやってる!』というのは、本当のことなので、『そうだね』
 と子どもの言っていることをキャッチし、『でもね、真似しなくていいのよ』
 と話す。
  お父さんに『気をつけて』と言うと、お父さんは責める心を感じて納得で
 きることにならない。『お父さんもそういう時があるね』と事実を認める。

 ▼私が感じたこと:
  『お父さんもやってる!』という言葉に対し、『そうだね』というのは、
 相手の話をちゃんと聴いているから出てくる言葉なんだなと思いました。
 子どもに限らず、誰かに痛いところを突かれると、『うっ!』と言葉に詰ま
 ります。そういう時は、ついつい言い訳をしたくなりますが、そういう言い
 訳をしたくなる自分の思いも受けとめた上で、相手の話を聴けるように
 なりたいと思っています。

                         (看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 12:37

2006年08月11日

カウンセリング勉強会(第29回)

『お母さん、ボクのこともみて!』

お兄ちゃんは4歳、弟は3ヶ月です。
最初は、弟ができて嬉しくて『お兄ちゃんだよ』と頑張ってくれていたが、
最近は、甘えてお母さんにベッタリ。赤ちゃん返りでしょうか?

▼カウンセラーのコメント
4歳で、まだ、お母さんに甘えたくなるということも、当然なこと。
お母さんが、赤ちゃんの方に手がかかるとなると、上の子に『お兄ちゃん
なのだからしっかりして欲しい・・・』と、お母さんの都合で“お兄ちゃん”
に、させてしまっているということも少なくない。(我慢をさせる、という
形になる)
お兄ちゃんが甘えてきた時も、『どうしたの?』と、まず、子どもの気持
ちを聞けるようになっているか、それとも、『忙しいのに!』と、お母さん
の都合が先に出てしまうようになっているかが、ポイント。
子どもが何か言ってきた時、向き合って聞ける時に、子どもは、自分のこ
とを思ってくれているということがわかると、心で満足(納得)する。

▼感じたこと
『お兄ちゃんでしょ!』や、『忙しいのに・・』は、お子さん側からみる
と自分の気持ちを聞いてもらえていない、という感覚がある。
子どもに向き合い、子どもが心で満足する時、本当のお兄ちゃんになれる
のではないかと思う。

(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 11:43

2006年07月13日

カウンセリング勉強会(第28回)

『「いやだ!!」と言えるといいね』

学校の帰り道、同じ方向へ帰る6人組。2~3人の女の子がいじわるをして
くる(かばんをひっぱったりする)。先に行こうとすると、「何で先にいく
の!!」と怒るので、困っている。娘は「怖いので迎えに来て!」と言って
いる。
言いたいことも言えず我慢してしまう子、どうしたらよいでしょうか?

▼カウンセラーのコメント
子どものことをよく聞く、ということ。「大変だったね」と同情するので
はなく、思いを聞いて上げること。お母さんが子どもと向き合う。お母さん
が勝手に大変だと決めつけない。
「あなたはそれでどう思ったの?」と聞いてみる。そして、自分で「いや
だ!」という意思を「伝えられるといいね」というかたちで、キャッチボー
ルをしてみる。

▼私が感じたこと
私も勝手に決めつけることが多々ある。「大変だったね」と、自分の思い
を先に言うだろうな・・という自分が想像できる。
昨日、主人と喧嘩をした際、主人から「話を聞いているようで、聞いてい
ない」と言われた。(主人の思いを聞けていない、ということ)
話をしている相手に向き合うということ(相手の話を聞くということ)が
簡単なことのようだけれど、実のところ本当に難しいということが、あらた
めてわかった。
(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 21:12

2006年06月19日

カウンセリング勉強会(第21回)

「兄弟げんか」

「兄弟げんかが始まると、けんかをしていることで親もカーッとなって、ケンカを押さえることに気をまわしてしまい、子どもにけんかの原因を聞こうとするものの、感情的になって聞くことができないのですが、どうしたらよいでしょうか?」

▼ カウンセラーのコメント

「兄弟げんかしていて、そこに親が仲裁に入ろうとするが、自分の方がカーッとなってしまうということは、よくある話ですね。 例えば、兄弟二人が相撲をとっていて、そこで親は行事の役目をすることになるわけですが、気が付いてみたら自分もまわしをつけて一緒に相撲をとっている、ということになっている。
それは、親の方の見方が『現象に相対するようになっている』と表現するのですが、『けんかをしている』という現象だけを見てしまうと、『またけんかして!』と責めるものが出てくるのですが、この時、親の見方が『思いに相対する』というふうになると、『どうしてけんかするようになったのか?』と、原因(子どもの思い)に目を向けることができ、双方に言い分を聞ける耳を持つことができるようになる。
 『どうして、そうしたのか』と聞くことと、『なんで、そうするのか』と聞くことでは、少し意味が違ってくるようです。 お母さんが、お母さん(行事の役目)になるための過程、訓練のようなものですね。 子どもの思いに向き合っていきたいものです。」

▼ この話を聞いて私が感じたこと

『なんで、そうするのか』というのは、子どもの側からみると、けんかしたことを否定(×)されたような感覚を受ける。 『どうして、そうしたのか』は、けんかとなった原因を聞かれているので、けんかしたこと自体は、良いとか悪いとかの話になっていない。
 子どもの側からみたとき、素直に自分の気持ちを言えるのは、どちらの親だろうか。 子どもに限らず、相手と向き合っていくとき、相手にはそうする理由(今回は、けんかをする理由)があるという、相手の思いに向きあっていきたいと思った。

(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 19:49

2006年06月12日

カウンセリング勉強会(第23回)

『聴いて聞くこと』の事例 ~ボールポーンってなあに?~

2歳の三女、このみが、何に対しても“イヤ” “イヤ”と言うようになっ
た。特に、オムツを替えるときは、泣き叫んで替えたくないことを訴える。毎
回、あの手この手で強引に替えてきた。
『このみのおしり、クサーイ。オムツ替えないと、クサイクサイになるよ。
めめがきて、おしりチクンするよ。まりちゃんが、クサイこのみちゃん、イヤ
って言うよ・・・』などと、結構ひどいことを言ってきた。

あまり泣くので、
『このみは、オムツ替えたくないの?』 『イヤッ!』
『このオムツのままで、いいの?』 『イヤッ!』
『母さんが、抱っこして替えたるでー』 『イヤッ!』
『オムツ替えて、お外で遊ぼうよ』 『イヤッ!』

とにかく何を言っても“イヤッ!”で、私もどうしたらいいのか困ってしま
った。毎回ひっくり返って泣き叫ぶ中、時々『ボールポーン。ボールポーン。
』と意味不明な言葉を言って泣いていた。今日も『ボールポーンがいいー』と
何か私に向かって泣いていた。
『このみ、ボールポーンってなあに?』と聞くと、起き上がって泣きやみ、
『これ』と、箱の中からオムツを持ってきた。よくみると、オムツの後ろのと
ころに、ミッキーマウスがサッカーボールを蹴る絵が書いてあった。(私が手
に持っていたのは、ミッキーマウスが寝ている絵のオムツだった)
ボールポーンの意味がわかり、『これがいいの?』と聞くと、『これがいい
』と頷いた。『そうかぁ。このみは、これが好きなんや。そうか、そうか。ボ
ールポーンにしようね。』と言うと、私の肩につかまり、オムツをはき出した。
ズボンもはき終わると、『ありがとう』と言ってくれた。この一言がたまらな
く嬉しかったです。
それからは、サッカーの絵のオムツだと、『好きなの。ヤッター、ヤッター
』と、ピョンピョン飛び跳ねて喜ぶようになった。

40個入りのオムツの中に、6種類の絵があり、サッカーの絵は6枚。その6枚
がなくなってしまっても、
母 『ボールポーンないねー』
このみ『好きなのなくなっちゃったぁ?』
母 『なくなっちゃったねー』
このみ『ふーん。ショッピング行って、買ってこうか』
と、無いことを認め、他のオムツでも嫌がらずに替えることが出来るようにな
った。
2歳で、まだ上手に話が出来ないため(私が聞いてやれないため)、子ども
とよく衝突してしまうが、子どものことをわかるのは私なのだから、しっかり
受けとめてやらなくてはと、強く感じました。

◆この事例から感じたこと
『ボールポーンってなあに?』『これがいいの?』と子どもに聴いていくこと。
『ボールポーンないねー』『なくなっちゃったねー』と、子どもの思いを聞い
て、受けとめることで、実際に子どもの好きなオムツがなくなっても、子ども
は嫌がることにはならない、ということが印象的だった。
好きなオムツがある・ないということではなく、好きなオムツをはきたいと
いう、子どもの思いに向き合い受けとめること。思いを聴いてもらえているの
か、そうでないのかは、2歳でもわかる(年齢に関係ない)んですね。

(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 10:40

2006年06月08日

カウンセリング勉強会(第27回)

『痛かったんだもん!』

虫歯の治療で歯医者へ行った時、『痛かったら手を上げてね。』と歯医者
さん。
さあ、これから治療を・・・・と機械のスイッチを入れ、口の中に風を送
った途端、手も足も上げる始末。なんとか治療を終えて帰宅。

母『虫歯治療は痛かったね。』と受けとめた上で・・
『でも、風をあてただけで泣いてたね。もうちょっと我慢してくれたら
お母さんも良かったよ。』と言うと、
娘『風、当てただけで痛かったんだもん。』
母『そう。痛かったの。』
何に対しても痛みに弱く涙もろい子だということはわかっているのですが、
『痛かったら泣いてもいいんだよ。』と言うべきか、『もっと我慢すること
も大事だよ。』と我慢することを覚えさせるべきか・・・・。どうしたらい
いでしょうか?

カウンセラーのコメント:
“彼女が涙もろい”というのは、お母さんから見た見方。『(風をあてた
こと)それでも痛かったんだ。』と子どもの思いを受けとめる。“痛い”こ
れは思いが痛い。そういう風に感じる子。我慢して欲しい、これはお母さん
の思い。まず、子どもの思いを聴くということ、お母さんに気持ちを知って
もらっていることで、安心感から泣くということも、自然になくなってくる
ようになる。

この話を聞いて感じたこと:
『痛い!』と言われると、痛い場所(この場合、歯)に目が向いてしまい
ます。先日、義母が点滴をされた時、普段よりとても痛かったそうです。そ
のことを担当の先生に言った所、『針を刺しているのだから、痛いのは当た
り前』と言われたと、怒って帰ってきました。
こちら側から見た“痛み”ではなく、痛いという本人の思いをちゃんと聴
くということは、とても大切なことで、それは子どもでも大人でも変わらな
いということがわかりました。
(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 12:45

2006年05月11日

カウンセリング勉強会(第26回)

『かわってあげられる?』

ゲームを買ってもらったので、友だちに見せたくて家に呼ぶのだけれど、
ゲームは自分だけして、友達にはかわってあげないので、友だちが遊びに来
なくなってしまった。
母としては、みんなと仲良くして欲しいので、『かわってあげたら?』と
言っても、子どもはかわろうとしません。親として、子どもに話すとき“責
め”の気持ちが入ってしまうので、何と言うべきかわかりません。

◆カウンセラーのコメント

お母さんは、子どものことが心配であるが、心配することと思うことは違
う。
お母さんが子どものことを心配している時は、子どもが一人でいる姿を見
るのは自分が辛いという、自分に対する心配が入ってくる。思うとは、子ど
もときちっと向き合うことです。
例えば、お母さんは子供同士が仲良くして欲しいという思いがある。その
時に、『かわってあげたら?』と『かわってあげられる?』とでは、子ども
はどちらの方がボールを取りやすいでしょうか?
『かわってあげられる?』の中には、“かわってあげられるといいね!”
(子どもにとって良い、という思い)という、お母さんの子どもを思う思い
がある。子どもと向き合ってみましょう。

◆感じたこと
『かわってあげたら?』と『かわってあげられる?』とでは、前者は、上
から言われているような感覚を感じました。
主人に、この話の感想を聞いてみました。
主人としては、『かわってあげたら?』という言葉の背景に、かわってあ
げたらいいのに・・・という自分側からの発想。『かわってあげられる?』
というのは、子どもの立場からの発想、という風に感じたそうです。
皆さんは、どう思われましたか?

(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 11:24

2006年04月12日

カウンセリング勉強会(第25回)

『Mちゃんどいてって、言ったの?』

我が家の最近の出来事ですが、娘が自転車で遊んでいました。その近くでお
父さんが娘の様子を見ていました。
どうも自転車でお父さんの足を踏んだらしく・・・

お父さん:『おい!今、お父さんの足を踏んだぞ!』
娘:『だって、だって・・・・・・』とだだをこねだす。
お父さん:『お前、足踏んだんやですぐに謝れ!』
娘:『そんなこと言ったってー、ワーワー!』と言いながら大声で反発。

家の中からその様子を見ていた私は、外に出て、何か自分の言い分を聞いて
欲しそうな娘に『Mちゃんはどうしてお父さんの足を踏んだの?』と聞きまし
た。
娘:『あのね、曲がろうとしたらお父さんの足があったの』
『お父さんがどいてくれんかったでや!』
私:『あっ、そうやったんか。でも、Mちゃんどいてって言ったの?』
娘:『あっ、言ってない!』
そう言って、お父さんのそばに自分から行って、『Mちゃん、どいてって言え
ばよかった。ごめんね』と仲直りです。
本当に少し子どもの言い分を聞いただけなのに・・・。『こんなに素直にな
れるんだなぁ』と思いました。子どもは、もともと素直なのだから、私たち親
が少しでも子どもの心を聞くことができたら、子どもの心にいじめの心なんて
育たないのではないでしょうか?

◆カウンセラーのコメント

『どうして踏んだの?』と聞いたこと、これはお母さんが子どもの言い分を
聞いてみようと思ったところがよかった。子どもの素直な気持ち『曲がろうと
したら足があった』を受けとめた上で、『どいてって言ったの?』と聞いてみ
ることができた。
『言ったの?』の言葉に責める気持ちがない、ということも重要。結果、
『あっ、言ってない』と子ども自身が自分の間違いに気付くことができた。そ
して、そのやりとりの中で、お父さんと子供の中立の立場で思いを聞くことが
できた。お父さんの『間違いは正さなければ』という気持ちも受けとめられて
いる。お父さんも、きっとホッとされているでしょう。誰も不服が残っていな
い。こうした繰り返しが、やがてこの子どもも『どうしてそうしたの?』と聴
ける大人になっていく。

◆この話を聞いて感じたこと

私だったら、足を踏んだら謝るんだよ・・・と子どもに言いたい(教えたい)
気持ちが湧いてくる。『どうして踏んだの?』と、相手の言い分を聴いてみよ
うという発想は、出てこない。
相手の言い分を、ちゃんと聴いて受けとめることができると、『あなたのこ
こが間違っている!』と言わなくても、相手は自分でそのことに気付くことが
できるんだな・・と思った。相手の思いをちゃんと聞ける人になりたいと思う。

(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 05:40

2006年03月07日

カウンセリング勉強会(第24回)

『納得がいかない、わが子』

私には、小学4年生の子どもがいます。ある日、子どもが『先生はえこひ
いきしている』と、私に不満をもらしてきたので、『どうしてそう思うの?』
と聞いてみると、クラスの中で教室にはいれず『心の相談室』に通っている
A君という子がいて、先生が、クラスの中で係りの仕事を決める時は『A君
は○○をやりたいと言っているから・・・』と、A君のことを先に決めてき
たり、給食も『班ごとに相談室に行って食べよう』と言ったり、ひいきして
いるとのことでした。
子どもが、給食のことで『いやだ』と言ったとき、先生から『もし、あな
たがA君と同じ立場でもそうする?』と聞かれたようだが、子どもは納得い
かなかったようで、私に話してきました。
私は、子どもに『A君は○○がやりたいと言っているのだけど、どう?と
いうふうに、先生が聞いてくれるといいのにね』と話したのですが、納得し
ていないようで、子どもにどう向き合ったら良かったのでしょうか?

◆カウンセラーのコメント

子どもを受けとめてあげたいと思っているお母さんは、親ですね。先生が
公平な立場(位置)で、中立に話をしてくれたら、子どもは納得できる。先
生も、相談室のA君がかわいそうな子だという気持ちになっているため、A
君の方へ片寄った見方となっていて、クラスの子どもたちに『どうしたらい
い?』と聞けない状況となっている。
そのことで、不服に思う子どもたちは『ひいきしている』という先生への
責めが入る。それにお母さんが『どうしてそう思うの?』(そう思わなくて
もいいじゃない、という思いがある)と聞くことは、彼への責めが入ってし
まう。
このことは、まずは、『あっ、そう。あなたはそう思っているんだ』と、
子どもの言っていることを聴く。その上で、『先生に言える?』と聞いてみ
る。このとき、子どもからの『うん』という主体的な意思表示が返ってくる
ようになったとしたら、先生に対して責めがなくなってくる。このことで、
将来の人間関係に必要なものを学ぶことになる。

◆この話を聞いて感じたこと

子ども側からみると、心の相談室に通っているA君に対して『かわいそう』
という感覚は持っていないように感じた。
通常のクラスに通っている子と、そうでないクラスの子(ここでは、心の
相談室に通っている子)という風に、大人が子どもに対して差のある見方を
しているが、子ども側としては、そういう区別はないということ、勉強して
いる教室が違っているだけという風に捉えている子どもに、新鮮な感覚を持
った。

みなさんは、どう思いますか?

(看護師 柳井江利子)


Posted by kuc at 10:03
 
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