夕食後から寝る前までに食べている間食をやめると一時的にやせることはあります。しかし、昼食から夕食までが7時間以上あくのに何もエネルギー補給しないでいると、吸収が良すぎてしまう上に、夕食はドカ食いや早食いになりやすいのでやせにくくなることもあります。
おすすめな間食の摂りかたは、だらだら食べるのではなく、昼食の3時間半~5時間後(残業などで夕食が10時以降の方は夜7時くらいまでに)お菓子ではなく、夕食の栄養を分けて食べる【分食】という考えに基づき、1回だけ食べるという摂り方が理想です。
間食が欲しくなる理由には、「お腹を満たしたい」という空腹感だけでなく、「心を満たしたい」欲求も含まれています。このときのポイントは、①甘さ、②口の刺激の量と種類、③水分と重さです。
●今回Part2では ②の【口の刺激の量と種類、】についてご説明いたします。
お腹がすいているとき、間食に限らず、食べ物の形状(固形か液体か、その固体はどのくらい噛むものかどうかなど口の刺激がどのくらいか)によって、満足度が違います。何か食べたいというとき、食べものを噛まない飲み物やプリンのようなものは、歯の動きもなく、口の刺激はとても少なくなります。私達はよく噛むことによって大脳に刺激を与え、精神的に安定したり、集中力を保てたりします。何か口に入れたいときの半分は水分摂取の欲求が混ざっているので水分摂取は重要です。しかし、ジュースなど甘い飲み物やのど刺激の炭酸飲料の多飲は糖分の多さがかえって落ち着かなくなるなど精神的に不安定になりやすく、他にも何か食べたくなるなど、太りやすい原因をさらにつくります。甘いものは心の栄養にはなりますが、体にはあまり必要ではありません。食べる時は活動する日中に食べることをおすすめします。
また、のどの刺激も習慣性があり、こどものうちからの炭酸飲料の常飲は、のちの肥満や虫歯、大人になってのビール党へ移行しやすくなってきます。
同じくアイスクリームなどは、とけると糖分がべたべたしてくるのですが、食べているときは、冷たさが砂糖の存在を忘れさせてくれ、冷たさゆえに口の刺激となり、習慣になる場合があります。冷たいものは、本来胃にストレスを与えますので、量に注意が必要です。
体と心にやさしい間食には、まず歯ごたえがあり、よく噛む必要のあるもの、冷たすぎない水分摂取がおすすめです。食事を分けて食べるという考えに基づくと、おにぎり1個でも十分です。よく噛むためには大きな海苔で巻いて食べるだけでも、噛む回数は増えます。
時にはどこに刺激がある食べ物かという視点で食べ物を選んでみてはいかがでしょうか。
管理栄養士 蛯原 啓子





