パンの注目すべき点は、1)カロリーが高く、2)脂肪が多く、
種類によっては3)砂糖も多いのに、4)重さが軽く、
5)ご飯に比べ、すぐにおなかが空くことです。
体を作る栄養成分には、糖質、たんぱく質、脂質の三つがあります。
それぞれ体の中で1gあたり、糖質、たんぱく質は4キロカロリーですが、
脂質は9キロカロリーのエネルギーになるといわれています。
ですから、脂質が多いということは、カロリーもそれだけ高くなります。
メロンパンなどは、クリームやあんも入っていないので、低カロリーに思わ
れがちですが、コロッケパンやカレーパンなどの調理パンとあまり変わらず、
1個約400キロカロリーくらいあります。400キロカロリーといえば、
コンビニの梅のおにぎり2個や、ざるそば1杯でも350キロカロリーくら
いですから、それより高いということになります。
クロワッサンのようなパイ生地のもの(デニッシュ)などはバターたっぷ
りなので、ケーキと同じくらいで、1個で500キロカロリー近いものもあ
ります。成人の1日平均必要カロリーは、2000キロカロリーです。見た
目はおやつですが、カロリーは約1食分あります。むしろ、アンパンやジャ
ムパンの方がカロリーは少し低めとなり約300キロカロリーです。しかし
砂糖の使用量は、アンパンやジャムパンの方が多くなるので、注意が必要で
す。
なぜかというと、糖分の多い食事をすると、太りやすくなるからです。
炭水化物や糖分を含むものを食べると,消化の段階でブドウ糖にかわり、
このブドウ糖が血液に入っていき血糖値を上げます。すると、すい臓から
分泌されるインスリンというホルモンが、その糖分に応じた量を出し、
血糖値を下げてくれます。このとき、ブドウ糖の一部は、グリコーゲンと
なり、肝臓や筋肉に蓄えられてエネルギーとなります。
しかし、糖分をいっぺんにとると血糖値が急激に上がり、それを下げよう
とインスリンが大量に分泌されて、ブドウ糖は、肝臓で中性脂肪に変わり、
脂肪細胞に蓄えられるというしくみになっているので太りやすくなるとい
われています。
単にカロリーが低ければ、太りにくいということではないのです。
パンが人気である理由には、手軽さがあります。しかし、含まれる脂肪は、
バターですから、牛肉のあの白いアブラ身と同じこと。
とりすぎれば、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを増やし、それは、
メタボリックシンドロームで問題の内臓脂肪も増やします。
「牛」の産物はバターや牛乳をはじめ、様々な形に加工されて、私達の食卓
にあがります。例えば、パンにチーズをはさみ、牛乳を飲み、デザートにヨ
ーグルトの洋食で、おやつにチョコレートアイスやクッキーを食べると、こ
れだけでも「牛」の製品のオンパレードとなります。その上、おかずに牛肉
を食べると、まさしく「牛」のアブラまみれの食生活となり、血液の状態を
悪化させます。
パンや、乳製品や牛肉は、別々の栄養のようにとらえがちですが、同じ動
物性脂肪を含む食べ物です。パンを食べる日は、おやつには、おにぎりやせ
んべい、おだんごなど、「和」のおやつや果物にし、おかずも昼、夜とも肉
のものにならないよう、魚や豆腐などのおかずとたっぷりの野菜のおかずを
心がけましょう。野菜は、余分なコレステロールの排出をしてくれる働きや
糖の吸収を緩やかにする働き、動脈硬化を防ぐ働きなどがあり、メタボ予防
に効果的です。
今が旬のそら豆には、エネルギーの代謝をよくするビタミンB1、B2
などビタミン類やカルシウム、鉄分などが含まれています。また、皮には
食物繊維が多いので、メタボ予防にもおすすめです。塩ゆででおつまみに
するだけでなく、煮込んで皮ごと食べましょう。
<そら豆のスープ>
材料: そら豆
たまねぎ
にんじん
キャベツ(レタス)
◎コンソメ(中華)スープの素 ・ 塩コショウ・しょうゆ
作り方 :1)そら豆はさやから実を出す
2)たまねぎ、にんじんは千切りにして、キャベツは2cm
くらいに切る
3)なべに1と2を入れ、コンソメ、塩コショウ、しょう
ゆで味付ける。
※最後に溶き卵を加えてもおいしく仕上がります。
(管理栄養士 蛯原啓子)





