最近、メタボリックシンドロームが話題になり始め、その診断に使われて
いる検査値に、『HDLコレステロールが40mg/dl未満』があります。
動脈硬化の原因になることが騒がれ「コレステロールは悪いもの」のイメ
ージがあるのになぜ「未満」でよくないものもあるのか不思議に思われてい
る方も多いようです。コレステロールは、細胞膜の原料となったり、副腎皮
質ホルモンを合成したり、消化液である胆汁酸の原料となるといわれている
ため、低すぎると細胞膜が壊れやすくなったり、血管がもろくなったり、貧
血がおこりやすくなるので「少なければ良い」というものではないというこ
とが報告されています。
コレステロールは、生命の維持に欠かせないものなので、食事からの補給
だけしているのではなく、もともと食事の数倍ほどは、肝臓や小腸で作られ
ているといわれています。
では、コレステロールは体に必要なものなのになぜ多すぎると良くないと
いわれたり、「40mg未満」のように少ないとよくないといわれる数字がある
のでしょう。
それは、体の必要としているところに運ぶ働きのコレステロール(LDLコ
レステロール)と、いらなくなったものを回収する働きのコレステロール
(HDLコレステロール)の2種類があるからだとされています。
LDLコレステロールを増やす食べ物は、主に肉類や加工食品に含まれる飽
和脂肪と呼ばれるもので、運ぶ量が多すぎると、回収しきれなくなるという
状態がおこり、回収する働きのHDLコレステロールが少ないとそれもまた運
ばれすぎていらなくなったものがあふれてしまうということがおこるのだそ
うです。コレステロールには、適度なバランスが必要ということですね。
そこで、その回収する働きのHDLコレステロールを増やすためには、穀類
(米、麦など)、豆類、野菜、海藻などを摂取することが必要で、さらに
増やしたHDLを減らさないためには毎日の摂取を心がけることでバランスを
維持できることがわかっています。HDLコレステロールを増やすこともわか
っているものにアルコールもありますが、飲みすぎると逆にLDLコレステロ
ールが多くなることもわかっていますのでご注意ください。
★HDLを増やす プラス1品 おすすめメニュー
<ゴマ和え>
材料 : 豆もやし
にんじん
春菊(ほうれん草)
わかめ
調味料: ゴマ
砂糖・酢・しょうゆ
作り方: 1.ゴマはかるく炒ってすり、お好みで
砂糖、酢、しょうゆで和えておく
2.にんじんは千切りにして豆もやしと
一緒にさっとゆでます。
3.春菊は塩少々で色よくゆで、水もど
ししたわかめも2~3cmに切ります
4.2と3の材料を水気をしぼって、
食べる直前にあえます。
(管理栄養士 蛯原啓子)





