秋なす
「秋なすは嫁に食わすな」という言葉がありますが、今回は「嫁にも食べ
てもらいたい!秋なす」について書きたいと思います。
中国、明王朝時代(1600年ごろ)に書かれた「本草網目」という書物の中
で「なすは性寒利、多食すれば必ず腹痛下痢す、女人はよく子宮を痛める」
と記載されおり、日本でも江戸時代(1700年ごろ)有識故実研究家である伊
勢貞丈という人が「安斉随筆」の中で「秋なすは子宮を痛めるので嫁の体に
はよくない」と記しています。本当にそうでしょうか。
きゅうり、トマト、なすなどの夏野菜は全般的にほてった体を冷やすため
に体を冷やす働きをもっています。また、ねぎ、大根、ごぼうなど冬野菜は
冷えた体を温めてくれる働きがあります。ですから、なすだけに限らず、暑
い夏ほてった体のために夏野菜を 食べるとういことは、利にかなっている
事なのです。また旬の野菜を食べることは一番栄養価の高いものを食べてい
るということにもなります。しかし、現代社会どこへ行っても冷房で部屋が
冷やされ、「冷え」が問題になっています。冷えが気になる方は体を温める
ネギや生姜、とうがらしなどの食材を使ったり、煮物や炒め物などの体を温
める調理法で食することもできます。
なすに含まれる栄養素としては、ナスニンと呼ばれるポリフェノールです。
強い紫外線から身を守るために強い抗酸化作用をもったとされており、皮の
部分に多く含まれています。
なすの調理法としては、焼き茄子、天ぷら、炒め煮、漬物、和え物などど
んな料理にも合う便利で美味しい食材です。皮まで食べるとしっかりポリフ
ェノールも摂取できますので、いろんな料理法で秋なすを堪能してみてくだ
さい。
鎌倉時代「夫木和歌抄」中の“秋なすび、わさきの粕につきまぜて、よめ
にはくれじ棚におくとも”という言葉から「秋なすは嫁に食わすな」という
言葉が出来たとか・・・しかし、ここに出てくる「よめ」とは「ねずみ」の
事をさしており、「嫁」ではないという説もあります。結果的に「秋なすは
よめに食わすな」というのは、体を冷やさずに元気な赤ちゃんを産んで欲し
いという姑の優しい思いだったんですね。
▼嫁も食べたい秋なすレシピ
《なすの揚げ浸し》
材料
・なす 4個・・たて半分に切り斜め格子状に切り目を入れ、再度たて半分に切ります。
・長ねぎ 1/2本・・白髪ネギに
・万能ねぎ 適量・・小口切り(色どりに)
調味料
・油・・適量(素揚げ用)
・だし汁・・大さじ1
・しょう油・・大さじ2
・砂糖・・小さじ1
・酢・・大さじ1
・生姜・・・輪切りにして漬けておく。無ければチューブでも可能
・七味・・・辛いのがお好きな方は
(油以外を合わせておいてください)
作り方
・なすの水気を切ってから素揚げします
・油を切ってから、調味料を合わせた中へ漬け浸す
・食べる前に白髪ネギ、万能ネギを飾る
(管理栄養士 平尾博美)





