プラタナスネットワーク  
   
 
プラタナスは、医療の祖ヒポクラテスの木です。 ヒポクラテスはこの木の下で、弟子達に「患者のことを第一に考えろ」と教えたといわれます。 ネットワーク・クリニックは、あなたと、ご家族の健康を総合的、継続的に守る「ファミリードクター」の診療所で、 カルテの完全開示を初め、サービス業としての新しい医療を目指しています。
 
 

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2003年11月07日

11 月号

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┃■┃■┃■┃ 月刊 用賀アーバンクリニック通信 11 月号 ┃■┃■┃■┃
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━━ 皆様こんにちは! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今年も残すところ後2ヶ月! 今回も盛りだくさんでお届けします!
それでは早速、HOT@用賀からどうぞ!
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┃▼┃INDEX
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─ HOT! Topics ─> 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@11月
─ 日本の医療の未来 ─> 今後の医療経済はどうなる?(最終回)
─ マラウィ通信 ─> 医師中山のマラウィレポート(第3回)
─ 医療費と保険制度 ─> 保険証とは?(第1回)
─ 顔の見える医療へ ─> スタッフ紹介 薬局編(第2回)
─ お知らせ ─> 多数のご意見有り難うございました<(_ _)>
─ クリニック情報 ─> 各医師の専門と休診日など

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┃▼┃HOT! Topics: 用賀・世田谷近辺の最新疾病状況@2003年11月
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落ち葉が風に舞う季節となりました。朝晩はひときわ冷え込み、冬の足音
がもうそこまで聞こえてきそうです。

さっそく、ここ1ヶ月の用賀、世田谷地区の病気の動向についてですが、
涼しくなってきたこともあり、連日多数の風邪の患者さんが受診されており
ます。先月流行していた鼻炎症状が主体の風邪はピークをすぎ、咳が強く出
る気管支炎の患者さんが増えています。また喘息をお持ちの場合、風邪をき
っかけに状態が悪化している方が目立ちます。発作が軽いうちに気付いて、
早めに治療を始めれば早く楽になりますので、特に喘息をお持ちの方は早め
早めに受診されるようにしてください。

また、小学生の子供さんを中心に、マイコプラズマ肺炎も流行中です。高
熱がでて咳がひどい場合は、レントゲンでの精査が必要です。9月号でもお
伝えしたように、家族内で感染→発症することもありますのでご注意くださ
い。

ところで、皆さんはもうインフルエンザワクチンを接種されましたか?

すでに連日、たくさんの方々がワクチン接種にいらしています。インフル
エンザは毎年12月に流行し始め、翌年の3月頃まで続きますので、流行が始
まる前の11月中に、ワクチンを接種しておきましょう。もしこの時期に接種
できなかったとしても、早めに接種しておけば予防効果はありますので、風
邪をひいていて、なかなか接種ができない方も、あせらずにまずは体調を整
えてください。特に、家族に乳幼児など感染の危険性が高い人がいる場合に
は、家族全員でワクチンの接種をお勧めいたします。

これから冬にかけて流行するものとしては、インフルエンザの他に、ウィ
ルス性の感染性胃腸炎があります。乳幼児の嘔吐下痢症を引き起こす、ロタ
ウィルスは有名ですが、小型球形ウィルスによる胃腸炎も非常に流行しやす
いものです。すでに都内では10月24日に、練馬区の保健所から「区内の幼稚
園で園児から嘔吐・下痢等の症状を呈する患者が発生し、小型球形ウィルス
が検出された」との報告がありました。発症者数が300名程度の集団発生で
す。

この小型球形ウィルスによる感染性胃腸炎は、乳幼児のみならず大人にも
多く発生します。カキや二枚貝などの魚介類が感染源となり、食中毒として
集団発生する場合や、患者の吐物や下痢便などの排出物及びそれに汚染され
た手指など、人から人へ感染する場合もあります。潜伏期間は1~2日で、激
しい下痢、嘔吐と風邪のような症状が出現し、2~3日で回復するのが普通で
す。ウィルス性の胃腸炎のため特効薬はなく、症状を和らげるような治療が
主体となり、脱水症状がある場合には、点滴が必要となることもあります。

予防にはまず、カキなどの魚貝類を食べる際、十分に過熱することです。
無症状の調理者からの汚染が原因の場合もありますので、調理者の手洗いも
重要です。もしこの感染性胃腸炎に感染した場合は、手洗いを十分に行い、
他の人にうつさないように注意しましょう。糞便や吐物の飛沫からの感染も
ありますので、充分注意してください。また症状が回復しても手洗いを十分
に行い、人から人への感染をできるだけ防ぐようにしたいものです。

(医師 田中 勝巳)


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┃▼┃日本の医療の未来: 今後の医療経済はどうなる? (最終回)
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さて、医療改革が進行するなか、「はざまに落ちる患者さん」とならない
ようには、どう自己防衛すればよいのでしょうか? 一般論的な答えはなく、
下記も用賀アーバンクリニックの公式見解ではなく、筆者の個人的見解です
が、比較的医療に近いところで仕事をしている者の意見として、ご参考にし
て頂ければ幸いです。

医療制度改革の流れのなかで、患者さんがもっとも影響を受けるのは「医
療機関の機能分化」です。高度な手術を行なうような地域の中核病院は、治
療密度の高い医療に特化することが求められています。このため、長い間患
者さんを入院させておくと、収益上マイナスとなるように政策誘導されてい
ます。

入院した患者さんが、平均して何日入院しているか、という指標を平均在
院日数と呼びますが、病院は在院日数を短くすることを求められ、今後、高
度急性期病院の平均在院日数は15日を切ると言われています。この場合、手
術等で入院して2週間経ったら退院、というプレッシャーが病院・医療スタ
ッフ・患者に掛かってくることになります。もちろん、病院も治っていない
のに退院させるということはしたくないのですが、治っていることの定義が
難しいこともあり、実際的には退院、もしくは転院になってしまうこともあ
りえます。

2週間と言えばあっという間ですから、入院とともに退院の準備が始まっ
ていると言っても過言ではありません。継続的に入院・治療が必要な場合は、
各病院のMSW(メディカル・ソーシャル・ワーカー)という職種の方が相談に
乗ってくれますが、患者さんとご家族も出来るだけ早く、心づもりと下調べ
が必要です。

転院先となるのは、療養型病院もしくは、もう少し小ぶりの一般病院です。
療養型の病院は世田谷近辺では圧倒的に病床が少ないため、一般病院に転院
することが多いと思われます。

ここからは、私見ですが、小ぶりの一般病院は各種病院のうちで一番質的
なバラつきがあります。科目によっては中核病院に勝るような医療を提供し
ているところもあれば、主として老人を寝かせっきりにしておくような病院
と化しているところもあります。医療的なレベルに関しては、完全な情報は
得にくいと思いますが、率直に病院のMSWに尋ねる、後述のかかりつけ医に
尋ねる、インターネットで調べる等をされることをお勧めします。施設的に
も差が大きいので、実際患者さんのご家族が見に行って評価されると良いと
思います。

もしもご自宅の環境が許すのであれば、ご自宅で療養するのも一つのオプ
ションです。最近は訪問診療を専門とする診療所も増えてきて、多くの意欲
のある先生方が取組んでいます。また、訪問看護ステーションから看護師さ
んが来てくれます。病人にとって、やはり住み慣れた我が家が一番落ち着き、
QOLも高いので、可能であればお勧めです。

機能分化の一環として、病院の外来は縮小される傾向にあります。1対1.5
の比率という制度があり、病院における外来患者数が病床の1.5倍以内(400
床の病院であれば600人)の場合、収益的にプラスに働くようになりました。
これは大病院に患者が集中することを避け、地域の診療所を有効活用するた
めの施策です。

ただ、こういう制度がなかったとしても、余程の重症な場合以外は「かか
りつけ病院」ではなく、「かかりつけ診療所」を持つことをお勧めします。
診療所も、はやってくると患者さんが押し掛け、必ずしも一人の患者さんに
たっぷりと時間を使うことは出来ないのですが、病院よりはまだ良いケース
が多いです。また、病院は大体半日しか外来をやっていませんが、診療所の
場合は一日やっていることが多いので、時間の余裕がある方は、空いている
時間(例えば、用賀アーバンクリニックだったら、月・土以外のお昼ごろ)を
選ぶと比較的余裕をもって診察が受けられます。

一方で、紹介による来院が多い場合も病院は収益的にプラスになるような
制度が設けられました。このため、大病院は昔「同一医局系列の診療所(医
師)からしか紹介を受けない」と言われていましたが、昨今はどの診療所か
らの紹介状でも歓迎する傾向にあります。検査・入院等で大病院にかかりた
い場合も、かかりつけ診療所から紹介状をもらって行ったほうが、手続きが
スムーズになり、初診料が安くなる場合があります。

どこに紹介してほしいか、に関してはかかりつけ医に相談するだけでなく、
自分で調べることも出来ます。特に特殊な治療法やかかりつけ医の専門外の
場合は、インターネット等で調べてかかりつけ医に紹介状を書いてもらう、
という手があります。

実は機能分化は、中核病院クラスのなかでも進んでいて、大病院=高度な
医療を行なっている、とは限らなくなってきました。日本の場合、心臓や脳
などの高度な技術の要る医療が多くの病院に分散している結果、治療技術が
上がりにくいことが問題になっていました。これを是正するために、高度治
療は一定の病院に集中させる方向に動いています。結果、高度治療に自信の
ある病院は年間の症例数等を発表しています。今、ある程度公表されている
ファクトのなかで病院を評価するのに最も役立つ数値は症例数だと思われま
す。また、多くの病院はクリニカル・パスという院内標準治療行程を設定し
始めました。クリニカル・パスがあることによって、各医師の勘と経験で営
まれていた医療が科学的根拠によって裏打ちされ、医師から看護師、薬剤師
等への指示・情報伝達や患者へのコミュニケーションも容易になりました。
病院を選ぶときには、症例数とクリニカル・パスの適用度に拘っても良いか
と思います。

では、検査を受けるときにはどこに行けばいいでしょうか。個人的には、
同じ設備があるのであれば、診療所をお勧めしています。診療所にかかる大
きなメリットとして、大概の場合は医師が固定化している、という点があり
ます。胃や腸の内視鏡検査など上手下手によって患者さんにとっての苦しさ
(やリスク)が異なる手技を受ける場合など、それを専門に掲げている診療所
にかかるのがベストだと思っています。病院の場合、当番制があり、慣れて
いない医師に当たることもあるからです。

救急でも重症でない場合は、診療所のほうが丁寧に見てもらえることがあ
ります。例えば、階段から落ちて足をくじいた、小さく骨折した等の場合、
まず頭に浮かぶ行き先のオプションは救急病院でしょう。しかし、救急病院
の場合は、交通事故に合って瀕死の重傷を負っている患者さんも来ています。
足をくじいた程度では、当然診察優先度は高くありませんし、近所の整形外
科の診療所で十分対応してくれます。

近隣でどういう病院・診療所があるのか、日頃から気に掛けておくのも大
事だと思います。診療所の場合、個人的には、狙い目は新規開業だと思って
います。新規開業の診療所の多くは、先日までは勤め先の病院で最先端の技
術に触れていた先生がいて、医療の質は高いと思われます。また、開業して
数年は比較的空いていることが多いので、時間もとってもらえます。昨今、
開業時には内覧会というものをやるようになりましたので、折込チラシが入
っていて時間が取れれば、見学しに行くのも良いでしょう。大体の場合は、
先生ともお話できます。内覧会に行けなかった場合や開業して時間が経って
いる診療所の場合、または病院の場合でも、中に気軽に入っていって受付に
「○○状態ですが診てもらえますか?」と聞いてみられてはいかがでしょう
か。完全に相関がある訳ではないですが、しっかりとした医療、サービスを
提供している医療機関の受付は大体感じの良い、ハキハキとした対応をして
くれることが多いと感じています。

最後に、健康診断と予防に関してですが、病気になってから保険で治療す
るのではなく、自分の定常状態を健康診断で把握し、病気にならないように
予防することが今後益々重要になってくると思われます。国民医療費が30兆
円を超えるなか、現在の手厚い保険制度が現存のまま続く保障はどこにもあ
りません。やはり、病気にならないことが一番大事なのです。

健康診断のデータは、健康診断を受けたあと活用される場面が少なく、何
のためにやっているのか分かりにくいことが多いのも確かです。また個人差
があって、毎年同じ項目で引っかかる人もいます。異常値も含めて、個々人
の常態を把握し、何か変化が現れたら注意・対応するために定期的に計って
いる、という考え方で受診するというのが良いのではないでしょうか。

ただ、一つ注意点は、現在の健康診断の項目は必ずしも個々人のリスクフ
ァクターや最新の医療技術を反映していないことです。例えば、健康診断で
は肺のX線撮影が行われますが、初期の肺ガンを見つけることは困難です。
肺ガンは早期発見しないと予後が悪いので、愛煙家等の高リスクの方はCTで
検査を受けることをお勧めします。乳ガンの場合も、医師が乳房に触れて検
査をしますが、先進国で未だ触診法を採用しているのは日本だけで、他国は
マンモグラフィーという専門のX線機械で検査を行ないます。マンモグラフ
ィーは数ミリ単位の乳ガンを発見することも可能で、この場合は乳房を完全
に温存できます。乳ガンのリスクが高い方(肥満、出産未経験、家族歴等)の
場合は、マンモグラフィー検査を受けることも自衛上必要ではないか、と思
います。

自分がどういう健診を受けるべきか、に関しては、自分のリスク要因を把
握する必要があります。生活習慣、家族歴、過去の健診結果を元にかかりつ
け医に相談されてみてはいかがでしょうか。また、これらを見直すことによ
り、予防の第一歩を踏み出すことが可能と思われます。

このように、健診・予防の相談や治療先・転院先の紹介と、治療以外にも、
かかりつけ医の果たすべき役割は大きいのですが、必ずしも全ての診療所の
医師が、このような機能を果たすことに関して慣れているわけではありませ
ん。

用賀アーバンクリニックおよびプラタナスネットワークの各院では、メル
マガでもお伝えしてきたとおり「家庭医」が担う役割として研鑽を積んでい
ますが、まだまだ質・量的に十分だとは思っていません。また、診療所とは
言え、全ての患者さんにゆっくり時間をとって対応することは現行の保険制
度のなかでは困難です。先日お目にかかったある診療所の先生は、「現行保
険制度のなかでは無理」と割り切って、100%自由診療(保険が一切使えない)
の診療所を開設して、10年が経つとおっしゃっていました。相談料に対して
対価を頂くので、かなり厳しいクオリティ・コントロールを自らに課して相
談に乗られている様子が伺えました。

プラタナス・ネットワークの各院では、類似のサービスを保険診療内で提
供したい、と考えていますが、長期的には保険制度の大幅な見直しが必要な
のではないか、というのが実感です。昨今話題になっている混合診療(保険
診療と自由診療の組み合わせ)が可能となれば、患者様サービスをもっとフ
レキシブルに行なうことも可能になるのではないか、とも思っており、今後
政策提言も含めて考えていかなくてはいけない課題だと認識しています。

(患者様サービス担当 大石 佳能子)


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┃▼┃マラウィ通信: 医師中山のマラウィレポート(第3回)
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※ 写真・全文は以下の URL からご覧下さい。
http://www.plata-net.com/network_clinique/malawi/index.html

今回はマラウィの学校についてお伝えします。

▼ 9. マラウィの学校

マラウィの学校は、8年間のPrimary(小学校)、4年間のSecondary(中学校)、
2~6年間の高等教育(大学、専門学校など)に分かれます。Primaryは1994年
から初等教育無償制度が導入され、1994年の190万人から2000年には300万人
に急増し、総就学率は100%以上と言われています。総就学率が100%以上と
いうのは、例えば、小学校1年生(7歳から開始)をスタートするのが10歳から
だったりするなど、各学年の学齢人口を上回って通学している子供がいるか
らです。一方で、経済的理由・親の無理解・結婚(特に農村部の女子)などの
理由により中退する生徒が多く、80万人のPrimary1年生の就学者数に比べ、
8年生の就学者数は15万人です。中学校就学者数は27万人。中学校は小学校
に比べて少ないので、小学校から中学校に進学するのは難関です。大学は全
国に3校しかありませんので、大学進学はさらに狭き門です。

▼ 10. 小学校の様子

1994年から無料になったことで小学生が急増した結果、多くの学校はパン
ク状態です。写真1は首都リロングエ郊外の小学校ですが、生徒が3000人に
対して教室が8個しかありません。そのため校庭の壁に黒板を張って青空教
室をしています。農村から都市部に人口が流れてきているため、学校の過密
は特に都市部またはその近郊で激しく、先日も他の都市部の小学校で、校庭
の木が風で倒れて数人の児童が下敷きになり、2人が亡くなったという事故
がありました。雨季になれば毎日雨で授業ができませんし、机も椅子もない
青空教室は子供たちにとって過酷な状況です。

小学校の教科は、英語、チェワ語、算数、社会、農業、理科、家庭経済、
Life Skills、General Studyが必須です。この他に先生がいる学校では宗教、
音楽、美術、裁縫、体育などの教科があるところもあります。

3年生までは現地語のチェワ語で授業が行われますが、4年生からは英語に
なります。4年生で授業についていけない子供が多く、4年生で辞めてしまう
生徒が多いのが問題点の一つです。教科書はカナダ国際開発庁(CIDA:日本
のJICA)が全国に無料供与しているので、各生徒がほぼ1冊ずつ使えます。

先生が不足しているのも問題のひとつです。先生を養成する学校は全国に
7箇所ありますが、それでも先生不足は深刻で、免許を持たないで先生をし
ていることもあったりと、先生の質が統一されていません。養成機関が少な
いのに加えてHIV/AIDSで亡くなる先生も多く、慢性的な教師不足が続いてい
ます。

8年生まで修了した生徒は、初等学校教育卒業試験(Primary School
Leaving Certificate Examination:PSLCE)を受験する資格が与えられます。
政府系の中学校に進学するためには、この試験において一定の成績を修める
必要があります。

▼ 11. 中学校、専門学校

PSLCEで高得点をとった生徒が進学します。ストレートに中学校に上がれ
る子供と、一旦私立の中学校に入り、全国統一模試を受けなおして公立の中
学校に入学する子供もいます。中等学校の授業料は学期毎(年間3学期ある)
にMK500、全寮制学校はさらにMK1500~2500が必要となります。ただ、中学
校間での格差は拡大しています。歴史があり施設も整った中学校と、1998年
にそれまで遠隔教育センターだった公民館のような施設が中学校に格上げさ
れたところとでは、施設、教員資格のある先生の数、授業料でも格段の差が
あり、教育の不公正さが懸念されています。

中等教育も初等教育と同様中退は多く、2000年の統計では、8万人の1年生
の就学者数に比べ、4年生の就学者数は5万人です。中学校は2年修了時に
Junior Certificate Examination(JCE)を受け、合格者が3年次に進み、4年
修了時にMalawi School Certificate Examination (MSCE)を受け、MSCEの合
格者が次の大学や専門学校に進むことができます。

小学校のあとに専門学校に入る生徒もいます。専門学校は給仕、裁縫、調
理師などの職業訓練学校という役割をもっています。失業率の高いマラウィ
では、手に技術を持っていることが職を得るためには重要で、専門学校に入
りたい生徒は多いのですが、授業料がとても高く、そういった意味で門戸は
狭いです。

▼ 12. 大学

大学はMalawi大学、Muzuzu大学、Livingstonia大学(今年開校)、の3校で
す。Malawi大学は、ブンダ農業カレッジ、チャンセラー・カレッジ(科学、
一般教養、社会科学、教育、法学と行政)、カムズ看護学校、ポリテクニッ
ク(職業訓練)、そして医学系カレッジの5つのカレッジにより構成されてい
て、学位やディプロマの授与を行っています。

この5つのカレッジのうち、チャンセラー・カレッジはゾンバという旧首
都にあり、社会科学、自然科学、法律、美術、そして人文の5つの学部で構
成されています。さらに3つの研究機関があり、1500人をこえる学生と180人
のスタッフを有しています。

Muzuzu大学は1998年に設立されたマラウイで2番目の国立大学で、教育学
部と環境科学学部の2つの学部があります。

しかし、大学の授業料もとても高いので、比較的裕福な家庭の子供、また
は奨学金などファンドに恵まれた子供しか学ぶことができません。

▼ 13. 実際に訪れてみると

先日、小学校を訪問しました。その小学校は児童3000人に対して8教室し
かありませんでした。低学年は青空教室、最後の学年は教室を使っていて、
教室の中では100人ほどの児童が、床に座って授業を受けていました。児童
の人数が多いので1、2、7、8年生は午前中、3、4、5、6年生は午後に授業が
あるのだそうです。

とても印象深かったのが、子供の数の多さです。外国人の私の事を珍しが
って、私の周りには人垣ができ、振り向くと子供の壁ができていました:)
それまで家事の手伝いや牧畜、農業の手伝いをしていた子供たちが、94年か
ら小学校に集い、この混沌とした環境の中で勉強しています。UNICEFは子供
の人権のなかに、全ての子供たちに教育をと謳っていますが、途中でやめる
子供の多さや、教室不足、先生不足、ソフト面の現状を見ると、はたして全
ての子供が同じように学校に集うことがベストなのか?、考えさせられまし
た。

※ 写真1:校庭の壁に並ぶ黒板。黒板の前に児童が座って授業が行われる。
写真2:教室。雨に当たらないように屋根を作っています。
写真3:教室の中の様子。児童があふれています。

※ ご質問、ご感想など、気軽にお寄せください → kumalawi@yahoo.co.jp

(医師 中山 久仁子)


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┃▼┃医療費と保険制度: 保険証とは?(第1回)
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患者様アンケートの中でご質問の多かった「医療費」について、前掲の連
載「今後の医療経済はどうなる?」の中ではマクロ的に視ましたが、今回か
らより身近な話題を扱っていきたいと思います。疑問、質問など気軽にお寄
せください。第1回はあの、毎月持ってきてくださ~い、の保険証について
です:)(編)

皆様が来院された時、まず受付をしていただきます。その際に「保険証は
お持ちですか?」と、初めてかかる時はもちろん、2回目以降でもそう言わ
れ、なかには行く度に言われて、うるさ~い!と思われる方もいらっしゃる
のではないでしょうか。そこで、保険証はどうして持参しなければならない
のか?という疑問に簡単にお答えしながら、お願いをしたいと思います。

  国民皆保険制度の中、皆様はなんらかの保険に加入しています。もし保険
がなかったらどうなるのでしょう?

私たちが病院で診察・治療を受けて、請求される費用(医療費)は、国によ
って診療行為ごとに決められた点数で計算され、1点あたり10円で換算され
たものになっています。その金額のうち、保険で定められた負担割合を窓口
で皆様から頂き、残りを加入の保険に請求させて頂いています。もしその方
の保険が正確に確認できない場合、この保険者への請求ができないため、病
院では保険での取り扱いができず、医療費の全額を自己負担していただくこ
とになります。

実際に当院でも、次の場合は自費診療とさせて頂いてます。
─ 初診時に保険証をお持ちでない場合
─ 久しぶりにかかる際、前回保険証を確認させていただいてから、
3ヶ月以上経過している場合
─ 転職などで、保険変更の手続き中の場合

もしも、上記の事由で自費診療となった場合は、当院では受診された月内
に、保険証原本(コピーは不可)と自費診療時の領収書をご持参いただくこと
で、保険での再計算を行い、自己負担分を差し引いてご返金いたします。

初めてかかる時だけでなく、次回以降の時も、その月の初めの受診の際は、
お手数ですが保険証・医療証をご提示ください。宜しくお願いいたします。

(受付・医事 石川 みちよ)


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┃▼┃顔の見える医療へ: スタッフ紹介(第2回) 薬局編
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日本の秋を彩る紅葉の便りが聞かれる今日この頃。11月は連休も多く、行
楽に出かけられる方々も多いのではないでしょうか。この季節は、朝夕の冷
え込みに反し、日中は穏やかな日和になることも多く、気温の変化を上手に
調節して、深まりゆく秋を楽しみたいものですね:)

さて、スタッフ紹介第2弾。今回は薬局スタッフの紹介です。

▼ 栗山 純子(くりやま じゅんこ)
患者様中心の医療を実践している日野原重明先生のもとで臨床を研鑽。
皆様にお目にかかれるのが月曜日の夕方だけなのが、ちょっと残念です。

▼ 森田 智子(もりた ともこ)
  鍼灸・あん摩マッサージ指圧師を目指して、十数年ぶりに学生になった
「勤労学生」。週3回、重い通学かばんを抱えて来ています。

▼ 松井 瞳(まつい ひとみ)
中国語・英語が堪能。東洋医学を中心とした病院での経験あり。
水曜日の午後から勤務しています。

▼ 柴田 順子(しばた じゅんこ)
インドネシア語堪能。病院・調剤薬局での経験あり。
午前中を中心に勤務しています。

▼ 間宮 弥生(まみや やよい)
地域医療を中心とした病院での経験あり。
皆様にお目にかかることが一番多い薬剤師。

以上、5名の薬剤師で、皆様と一緒により安全な服薬習慣のサポートをさ
せていただけたらと考えております。

ところで、皆様は何か買い物をする時、その品物についていろいろ調べて
から購入されているのではないでしょうか。しかし、こと薬に関してはどう
でしょうか。自分の体に入るものなのに、きちんと情報をもらって納得して
服用していますか?

そこで、いくつかお薬に関しての提案をいたします。

1. 今、飲んでいる薬の名前をきちんと覚えましょう!
阪神大震災の時、薬の名前がわからず困られた方が多かったそうです。

2. アレルギーや副作用がでた薬の名前をきちんと覚えて、薬局で薬を購入
するときや病院にかかるとき、医師や薬剤師に必ずお知らせ下さい。

3. 他の病院や他の科(歯科・眼科なども忘れずに)から処方された薬の名前
や、できればよくのむ市販の薬、サプリメントもお知らせ下さい。
薬によっては、一緒に飲むと作用が強くでたり、反対に弱まったりと、好
ましくない作用が出る場合があります。複数の科を受診されている場合は
特に注意が必要です。

4. お薬手帳を活用しましょう!
当院のようなオープンカルテの医療機関は、これから増えると思いますが、
残念ながら現状ではまだ少数です。薬品名、薬のアレルギー・副作用、薬
の変更など、正確な薬の記録として、そして安全に薬を飲む為に、どうぞ
有効に活用してください。当院でお渡ししているカルテに書いてある薬の
処方を、お薬手帳にお貼りください。

5. 禁忌薬に注意!!
ちょっとわかりにくい言葉ですが、薬によっては現在の病状を悪化させて
しまう薬があります。緑内障、前立腺肥大、喘息、糖尿病、腎臓病、肝臓
病、潰瘍などで治療中の方はお知らせください。
例えば、、、
─ 緑内障:緑内障の一部には、抗コリン作用を有する薬(医療用、市販薬
両方に数多くあります)などが使えない型があります。眼科の医師に、
自分はどの型の緑内障か確認しておく事が大切です。
  ─ 前立腺肥大:高齢者に多い疾患ですが、緑内障と同様抗コリン作用の
ある薬の影響を受けやすく、市販の風邪薬などでも、完全な尿閉を起こ
す場合もあります。
─ 喘息:β-遮断剤(血圧や心臓の薬)などは喘息発作を誘発することがあ
ります。
─ 糖尿病:糖尿病そのものも注意が必要ですが、他の薬との相互作用に
より、さらに低血糖を起こしやすくなる事もあります。
─ 腎臓病、肝臓病:薬は腎臓や肝臓で代謝されて効果を現すものです。
腎臓や肝臓の機能低下の度合いによっては、薬の効果が強く出る可能性
がありますので、飲んではいけない薬もあります。
─ 潰瘍:胃や十二指腸潰瘍などの人はステロイド薬、消炎鎮痛剤などは
症状を悪化させることがありますので注意が必要です。

6. 妊娠中、授乳中のおかあさんはお知らせ下さい。
おかあさんがお薬を飲むと、妊娠中はおなかの赤ちゃんに、授乳中は母乳
の中に出たりする事があるため、赤ちゃんに何らかの影響を与えることが
あります。妊娠中、授乳中のおかあさん向けに、当院では、「妊娠と薬」
という小冊子をお渡ししています。

7. 上記の事を申告する習慣をつけましょう!!
診察時に医師に伝えるのはもちろんですが、薬局窓口(院内・院外問わず)
でも、病院や薬局でお渡ししているお薬の説明書やお薬手帳を見せるなど
して、正確な情報を伝えましょう。

以上7項目、安全に薬を飲んでいただくための、皆様への提案です。
是非、遠慮なく薬剤師に声をかけてください。

このところ、ニュースなどで医療ミスの報道を耳にすることが多くなって
きましたが、我々薬剤師も、リスクマネージメントに真剣に取り組んでいま
す。皆様に、お薬を正確に出来るだけ早くお渡しすることを、常々心がけて
おり、混雑時はお待たせすることもあるかと思いますが、ご理解いただけま
したら幸いです。

気軽にお薬の相談ができる薬局を目指して頑張りますので、宜しくお願い
いたします。

(薬剤師 一同)


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┃▼┃お知らせ: 多数の貴重なご意見有り難うございました<(_ _)>
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9~10月にかけて、来院された方とメールマガジン読者の方を対象に患者
様アンケートを実施いたしました。

待合室にて用紙にお答えくださった方112名、メルマガを通してオンライ
ンでお答えくださった方108名、計220名の患者様のご協力を頂くことがで
きました。誠に有り難うございました。

皆様から頂いた貴重なご意見、ご要望について、今後できる限りお応えし
ていきたいと思っております。すでに改善に取り組んでいるものなど、院内
掲示・ホームページ・メルマガ等で改めてご報告いたします。

重なりますが、お忙しい中ご協力を頂き、誠に有り難うございました。ス
タッフ一同、一層努力して参ります。今後とも宜しくお願いいたします。

(院長 野間口 聡)


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┃▼┃クリニック情報: 各医師の専門と休診日など
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▼ 最新の時間割はこちら↓をご覧下さい。

http://www.plata-net.com/network_clinique/yoga/yoga_body04_2.html
10月から水曜午前の山口医師の診察が、野間口院長に変更になりました。

▼ 11月の休診日

日曜日、11/03(月)文化の日、11/24(月)勤労感謝の日振替休日

▼ 受付時間

月~金 8時~19時30分(※木 13時~15時 は休診)
土 8時~12時30分

▼ 専門外来受診の方は、下記担当医師の診察時間内にご来院下さい。

野間口: 頭痛、巻爪、脳神経外科、外科一般
遠矢: アトピー、喘息、アレルギー疾患、呼吸器科、禁煙、巻爪
田中: 循環器科、生活習慣病(糖尿病、高脂血症、高血圧)
藤原: 糖尿病、高血圧症、生活習慣病
高瀬: 小児心療内科
鈴木: ペインクリニック

(患者様サービス担当 上出 晴奈)

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★ 土曜日は10時を過ぎると、非常に混み合います(1時間待ち) ★
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━━ この用賀アーバンクリニック通信について ━━━━━━━━━━━━
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Posted by kuc at 13:20
 
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